胡麻抽出

投稿日:2013/04/05
san.jpg

大手ゴマ油メーカーが、100%ゴマ油の全身美容オイルを開発しました。
化学溶剤を使わずに、ゴマに強い圧力を加えて搾って作る油は透明で無臭。
肌に素早くなじみ、べとつかないんだそうです。
塗った途端に中華料理屋の香りをまとうイメージですが、
無臭と言う所がポイントなのでしょう。
メーカーによると
『ゴマ油の成分にある肌を老化から守る
「抗酸化性」や日焼けを防ぐ「紫外線吸収能」は、
オリーブオイルなどに勝る』んだそうです。
『30ミリリットルで2940円、
四〜五年後には年商五億円を目指す』と書かれていました。
見かけと違って、私の肌はデリケートです。
早速、我が家にある油で試してみました。
あいにくゴマ油のストックはありませんでしたので、サラダ油で決行します。
サラダ油には
「大豆油たっぷり」「においが気にならない」
「大豆油&キャノーラ油」「コレステロール0[ゼロ]」と書かれています。
においが気にならないのはありがたい事ですが、
大豆油がたっぷりなのだけれど、同じ立ち位置のキャノーラ油は、
一体どの程度含まれているのかが気になるところです。
コレステロールは無い方がいいのかもしれません。
少量を手の甲に付けてみました。
ベットリとし、手の甲から気になる程度の油臭が立ち込めてきます。
夢中でポテトチップの袋に手を入れては出し、入れては出しをした時の匂いがします。
30ミリリットルで2940円のものではなく、
1.5リットルで248円のサラダ油そのものの効果です。
結局、ハンドソープで2回手を洗い、肌荒れが一層進行しました。
かつて叔母から『マーユ』と言う、馬の脂を瓶に詰めたモノを授かり、
嬉しがって擦り込んだら、全ての指が燃える様に爛れた過去を思い出していました。
確か、マーユも小さいながらも値の張る商品だったように思います。
サラダ油は248円なりに何の効果もないが何の害もない訳ですが、
マーユはそこそこするのに私の指は当分残念な日々を送ることになりました。
2940円のゴマ油は一体どのような事になるのか想像がつきません。
油に対してはやはり「揚げ物・炒め物」方面に私は今後も託していきたいと思います。


カテゴリ:グルメ