新聞の広告欄に「小さいおじさん」という文字を見ました。
「全国で発見多数」「証拠写真付」とも書いてあります。
そういえばテレビで「小さいおじさんを見た」という芸能人が
嬉々としてしゃべっていたのを思い出しました。
小さいおじさんはどうやら妖精らしく、窓辺にいたり、
バイクに乗ったり、お風呂にいつの間にか浸かっていたりするそうです。
たいていのおじさんの容姿は背丈８〜２０cmくらいのジャージ着用らしいです。
妄想か、幻想かは分かりませんが、
ジャージを着た小さいおっさんがウロウロしていたら怖くてたまりません。
そもそも、そのおっさんは一体何をしているのか。
座敷わらしのように、いた場合のご利益的な物は何かさっぱりわかりません。
そして何故ジャージなのか、にも。
妖精という言葉で思い出されるのはムーミンです。
彼らがカバではなく妖精であると知った時、妖精って何だろうと思いました。
ムーミン谷に住む人たちは全員が妖精なのか、
人間が混じっているのかは分かりませんが、
確かに、妖精だからと言って何をするわけでもなく、
ただそこにいるだけでした。
おっさんも、そうなのかもしれません。
あと、妖精だけに「心がキレイな人」が見る事ができるそうです。
小さい子どもなども、目撃をしているみたいです。
私は前回、キレイな心の持ち主であると豪語しただけに、
小さいおじさんも見ていなければなりません。
しかし、未だかつて目撃した事がありません。
では、心がキレイではないのか、と思われるかもしれませんが、
きっと、小さいおじさん側が私の前に現れたがらなかったのだろうと思います。
私は若い時、ほぼ毎日ジャージで過ごしていました。
たぶん、小さいおじさんは私を見て「大きいおじさん」と思ったに違いありません。
姿を隠さざるを得なかったのは彼らの方だったのでしょう。