普通二杯

投稿日:2012/07/23
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車でラーメン屋に行きました。
知人に教えてもらった、昔ながらの小さなラーメン屋です。
二代目になってから、「味が落ちた」と言われていた時期もありましたが、
そもそも最初を知らないので、私にはさっぱり解りません。
形容しにくい独特の麺が気に入り、何度か通っています。
メニューはラーメンの普通と大盛・ライス・ビール・ジュースとなっています。
私が行けるのは、土曜日か日曜日か祝日ですが、
以前は日曜日は休みでした。
今はメニュー横に「日曜もやります」と書いてあります。
それの横に「ライスは平日のみ」とも書いてあるので、
私はラーメンの普通か大盛しか食べた事がありません。
ライスの味は未体験です。
つねに混んでいるので、毎回相席が当然なのですが、
皆さん同様、席に案内されながら「ご注文は?」「大盛」等のやり取りを済ませます。
今回案内された席は、オッサン二人組の向かいで、
横にテーブルが空くのを待つ椅子が置いてある席でした。
私が座ってすぐに、オッサン二人にラーメン普通が3つ届きました。
オッサンの一人はビールを飲んでいます。
二人は「きたきた」とか言いながら、一杯ずつ啜りだします。
真ん中に手付かずの一杯。
やがて先に食べ終えたビール無しのオッサンが、真ん中のラーメンを引き寄せ、たっぷりラー油をふりかけて啜りだしました。
やがて私の横の待合席に、老夫婦が座りました。
店員が「お二人ですか?」と聞きます。
夫の方が「うむ」と答えます。
「ご注文は?」
「普通3つ」
「お待ち下さい」
目の前に大盛が届きましたが、自分がちっぽけに思われました。


カテゴリ:グルメ