弁当会議

投稿日:2012/07/26
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「今日は恒例のお弁当会議です。そして私達念願のあの取材がやってきます。
皆さん、それ相応に準備してきましたか?どうですか、山田君。」
「はい!バッチリです。 彩りも考えた弁当を準備してきました。」
「さすがですね。では隣の星野さんはどうですか?」
「実は直前まで忘れていましたが、思い出して今日は5時起きで頑張って来ました!」
「それは星野さんの手作りかね?」
「えへっ。今日も母にほぼ作ってもらいました。私が寝ているようではいけないと、
横で卵を溶いたり、ご飯をよそったりしたくらいです。今度こそ頑張ります!」
「そうだね、いつもお母様に頼りきりでは仕事にも責任感が欠けるからね。では次は新見君。」
「すいません、弁当会議のことすっかり忘れていて・・・しかもあの取材ってことも・・・」
「何!? また忘れていたのか! 何度言ったら分かるんだ!
あれから君にはしっかり伝えているはずだよ?!・・・まったく・・・もう、いい。では次、中田君。」
「はい、えーっとちょうど娘の遠足とかぶって、なぜか私もキャラ弁に(笑)」
「中田君は奥さんがキャラ弁得意だからね、ちょうどいい宣伝になるじゃないか(笑)」
「ちょっと恥ずかしいですが、多くの人に見てもらえたら妻も喜ぶと思います。」
「いやいや、キャラ弁なんてなかなか作れないよ。奥さんの愛情が為せる技じゃないか。
私の所なんて・・・いや、話がそれてしまったね。では次三島さん」
「今日は取材なんで、インドカレーにしました。」
「斬新だなぁ。」
「昨日の残りのインドカレーと、出勤前に買ってきたナンを持ってきちゃいました。」
「いやいや、ナンをお弁当にするなんて素敵な発想だよ。私は好きだな。えー、では最後吉田君」
「恥ずかしいのですが、ごはんに焼肉のタレで焼いた肉をのせてきました。」
「まだ吉田君のところの奥さんは・・・」
「ええ、だいぶ調子良くなってきて、今日の弁当も作るって言い張ってたんですが、無理はいけないと思い・・・」
「その思いやりが奥さんを支えているんだ。作ってくれるって言ってくれただけでも嬉しいじゃないですか。」
「へへ、そうですね。私ももうちょっとレパートリーが増えるよう頑張りたいです!」
「今日の朝礼は以上です。あの取材もきっとうまくいくと思います。では皆さんありがとうございました。解散!
あっ、新見君は後から私の所へ来なさい」


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