湯煙争奪

投稿日:2013/10/28
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湯けむり争奪杯という文字を新聞で見ました。
湯けむりと言えば、温泉です。
続く文字とすれば、「紀行」や「ロマン」などが一般的で、
「殺人事件」や「事件簿」などが続けば2時間サスペンスと言ったところでしょう。
しかし「争奪杯」です。
何を争奪すべきか、またどのようなスタンスで行うのか、
私なりに推測してみました。
まずどのようなスタンスで行われるのか。
とりあえず湯けむりですから湯けむりの中で行いたいと思います。
そうすると必然的に温泉地での開催となります。
すると浴衣での出場が一番似合うのではないかと思います。
足元は公平に下駄履きとなります。
もちろん旅館で配布されるタオルと桶などもたずさえたいものです。
浴衣姿の面々が一堂に温泉地に集う姿が映し出されます。
競泳のスタート前のように、肩にタオルをかけ、
足首や手首、首などをぐるぐる回して準備態勢に入りましょう。
さて、問題は何を争奪するかです。
饅頭ではさすがに争奪する気になりません。
温泉地での楽しみと言えば、
旅館でのひと時や、温泉街でのそぞろ歩き、
道端で食べるゆでたまごや、射的、足湯などとなります。
そういったすべての事が無料で楽しめる権利というのはどうでしょうか。
これなら皆争奪したい気持ちになるのかもしれません。
温泉地での一番ポピュラーな場面と言えば、
階段の脇にダンゴ屋が構え、一番上に神社などがある風景です。
出場者は階段の一番下に構えてもらいます。
目指すは頂上の神社です。
スタートと共に一斉に駆け上がります。
下駄ですので、走るという行為に抑制がつきます。
またタオルや桶での他者への妨害は可となります。
あれやこれやの攻防の末、一番最初に辿り着いた者が賞品を手にします。
これが湯けむり争奪杯です。
ちなみに本当の湯けむり争奪杯は競艇でした。
できれば浴衣姿でボートに乗りこんでほしいと思います。


カテゴリ:企画会議