大河一話

投稿日:2013/03/25
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大河ドラマの視聴率が悪いんだそうです。
私自身は大河ドラマに何の興味もありません。
今までに、ある程度通して見た記憶があるのは
「独眼竜政宗」と「いのち」の二つだけで、
どちらもチャンネル権の無い子供の時でした。
「いのち」の朧げな記憶は「主人公の女性が終始困った顔をしている」だけですが、
「独眼竜政宗」は、子役の『凡天丸は醜いか?』で爆笑したのと、
秀吉に会う時に、大きい十字架を背負って歩くシーンで爆笑した明確な記憶があります。
大河ドラマの駄目な所は、無駄にスパンが長すぎる点に尽きると思われます。
この選択肢の多い時代に、一年もの間くぎ付けにするのは、年々難しくなって当然でしょう。
少なくとも私は、日曜の夜に一年間見続ける自信が最初からありません。
舞台は何処で誰が主役でどんな作品でと、開始前にどれだけ聞かされても、
既に何の興味も湧かない体質になっています。
こういう経験に基づいた教訓から、
最初から大河には近寄ら無い人が増えていても何ら不思議ではありません。
まだ一話完結の水戸黄門スタイルならば、
初めて見たとしてもその世界観を掴めるので取っ付き易いのですが、
一話見逃せば、話の繋がりが解らなくなる現在の形式が変わらない限り、
誰を主役にしても無理です。
奇しくも最近の私が激見したドラマは
「おじいさん先生」と「勇者ヨシヒコ」ですが、
どちらも基本一話完結でした。
この現実に気付いて手を打たない限り、
局やロケ地がどれだけ盛り上げようとしても無駄な足掻きになるのです。
大体からして、「大河ドラマの舞台になれば観光客が増えるかも」
と言うのは、他力本願すぎると思えます。
そのような感性の人間が多ければ多い程、
「そんな波に乗りたかねーよ」と言う人が増えるのは、とても健全な事な気がします。
「B級グルメが人気」だから「新しいB級グルメを作ろう」と作ったB級グルメを、
私は絶対に口にはしません。
むしろ、「B級グルメが人気」なら「我が町はC級グルメを発信する」と
更に上に行くような形で下に行く感じの方が向上心を感じられます。
何にせよ、見ている側は意外にシビアであることにそろそろ気付くべきです。


カテゴリ:グルメ