選抜開会

投稿日:2013/03/23
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昔から「春は選抜から」と言われています。
そんな事を言われると「立春」の立ち位置が危うくなるじゃないかと心配もされております。
野球をするのに適した暖かさになったと感じるのならば、
この間のWBCの存在価値すら危ぶまれます。
自らの走塁ミスで、顔が曲がる程に泣いてた選手が可哀相になります。
大会を通じて大活躍した、笑福亭笑瓶に似た選手もどんな気持ちになる事でしょう。

先程『笑福亭笑瓶』の漢字が解らずに
『笑福亭 しょうへい』とネットで調べたら、『笑福亭瓶成 - 起き上がりこぼし』がヒットしました。
瓶成という方の本人のアメーバブログみたいでしたので、アクセスしましたが、既に退会したんだそうです。
これでは『起き上がれずこぼし』です。

そんな中、先日の甲子園選抜大会の開会式の中で、
どっかの偉い人が挨拶で
「待ち望んだ春が近づき」と言うべき所を
「待ち望んだ冬が近づき」と間違えて言ってしまいました。
前文で「今年の冬は酷い雪で…」のセンテンスに引きずられた形でした。
誰にでも言い間違いはありますが、問題は「誰に聞かれたか」にあります。
独り言で言い間違いを犯しても、ノーダメージなのは当然ですし、
担任の女教師を「お母さん」と呼んでしまっても、
聞いていたのが友達レベルなら軽くからかわれて終了となります。
ただ今回の場合は、選手・プラカードガール・部下の役員・審判団・鼓笛隊・君が代を歌った人・応援席に座ってた人・売り子などの球場内に居た人間以外に、
テレビやラジオ等のメディアを通じて、相当な耳数がキャッチしたと思われます。
言ってしまった本人としても、言い直すには遅すぎたので、
開き直って、何事も無かった態度で喋り続けるしか方法はありませんでした。
おそらく彼は、その瞬間に日本で一番突っ込まれた人となったはずです。
確かに私もラジオに向かって「春やろ」と呟きました。
そうやって一度崩れたリズムは、そう安々とは立て直せないのもので、
次に登場した偉い人は、大震災からの復興的な事を織り交ぜて熱弁していましたが、
観客席からの「挨拶なげーよ」のヤジが全てを振り出しに戻してしまいました。
選手宣誓で一発逆転を目論みましたが、
今度はアナウンサーのお腹がグーグー鳴ったのを、マイクが拾ってしまいました。
近年稀に見るハプニング開会式となった今回の大会ですが、
選手の皆さん頑張って起き上がってこぼして下さい。
瓶成氏もきっと期待しています。


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