現場離脱

投稿日:2011/03/30
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冬の名残の見える、春の良き日に我がよみものにこんな相談が桜色の風と共に舞い込んできました。

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23歳 PNおかゆちゃん

よみものさんこんにちは。以前、こんなことがありました。
私は仕事が続かない特性を誰よりも理解している故、大学卒業後定職に就きませんでした。
バイトもしませんでした。当然、お金が無くなりました。
登録制のバイトをすることにしました。
私は美術の才能があるわけではないですが、美術大卒ということでやはりそこはかとない美術センスは匂いたってしまうようです。
テーマパークの内装とかやる会社のアルバイトに応募した所、履歴書から匂いたってしまったみたいで即面接に呼ばれました。
翌日面接へ行くと、明らかにバンドマン、明らかに劇団員、面白くないから信じたくないけどお笑い芸人の卵ちゃん、などが会議室のパイプ椅子にずら り並んでいました。私は彼等から見たら明らかに何だったでしょう。面接では、「何がしたいか」を聞かれました。
みんな、「ペンキ塗りたい」とか答えていました。そんな真面目な空気の中、明らかにラッパーの奴だけが、「ラップやりたい…」と、「バイトがない 時間に」何がしたいか、を答えていました。数日後、私は採用され、「現場」というものに初めて触れました。
そこには先日一緒に面接を受けた、面接で体裁のいい事を言うことはできる半アウトロー達が並んでいました。もちろん、ラッパーはいませんでした。ラッパーは会議室にいるのでもなく、現場にもいませんでした。
一体どこにいるんでしょう?よみものさん、教えてください。
ちなみに私は一ヶ月でそのバイトをやめました。

皆さんの疑問を解決することが私の生きがいです。
考えていきたいと思います。

さて、おかゆちゃんが彼らに何と思われたか。
そうですね、そこはかとない美術センスを匂い立たせてしまうのですから、「普通の人」的な要素は彼らは感じなかったと思います。
きっと、いつか武道館でライブをする、いつかテレビに出演する、といった風にあなたも「いつか画家で成功する夢を持つ人」と思われたことでしょう。
それはつまり「仲間」です。
仲間として彼らはあなたを見ていたに違いありません。
そして彼らのテーマソングは「YOU ARE THE ONE」
「とっておきのいかした勇気と愛情 おまえはとっくに身についているはずだろう?Oh Yeah
これから未来に向かって走っていきたいんだろう?人を傷つけずがんばって生きているんだろう?
YOU ARE THE ONE ときには満たされず 叫んだこともあったね でも結局夢を追いかけてる」です。
それぞれ道は違うけれど、目指すは同じ「夢」への扉。 そして今は生きていくために働いているんだね、きっと。です。
では、もうひとつの疑問。 ラッパー君はどうなったか。
きっとラッパー君はラップはやりたいけれど「このままだと、俺、立ち位置マークパンサーだ。」と思い、自ら辞退したに違いありません。 さて、おかゆちゃんも彼らのグルーヴとは距離をおきたかったのか、残念なことに一ヶ月で辞めてしまわれましたが、きっと立ち位置はdosのtaekoあたりではないかと
推測されるので、一足先に離脱して良かったのではないかと思われます。







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