被物考察

投稿日:2012/10/27
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ニュースで新しい看護師さんが誕生する時、
ろうそくを手にナース帽を頭にのせてもらうシーンを見ます。
看護師さんのトレードマークでもあるナース帽が姿を消しているのだそうです。
とりあえず、私の長年の疑問としてあるのはあれはどのようにかぶっているのか。
帽子にしては頼りなく、王冠のように重量のあるようなものではないので、
どちらかと言えばひょいとのせている、という感じです。
マジマジ見たことがないのですが、たぶんヘアピンなどで固定しているのでしょう。
ナース帽が姿を消している要素として、
「邪魔」
「頻繁に洗濯できず衛生的に問題」
といった点や、男性看護師の増加もあるそうです。
確かに、のせているだけの不安定な帽子であれば、
イメージとして安物のカツラを被っていてズレていないかドキドキしながら仕事をする、といったところでしょうか。
それでは邪魔にすぎません。
カツラは決して邪魔ではありません。
むしろ無いと不安ですが、気持ちの内訳として「仕事」と「ズレ」の両巨頭が
常に戦いながら過ごすのであれば、それは仕事の邪魔にならないだろうかということです。
帽子絡みでいくと、コック帽というのはやはりコックさんのトレードマークですが、
あれはどうなんでしょうか。
年数を重ねるとコック帽も長くなる、というのを聞いたことがありますが
長さにより、作業をする際に吊り下がっているフライパンやらおたまやらに
カンカンぶつけはしないだろうか。
いや、むしろ手練れの剣士のようにコック帽の長さも
自分の一部としての視野を持ててこそ、一流のコックなのかもしれません。
そうなると、カツラもズレたことも自分の一部であると
視野に入れながら日々を過ごすことが一流のカツラ人なのかもしれません。
ナース帽の話はどこへいったのでしょうか。


カテゴリ:企画会議