空気椅子

投稿日:2012/09/30
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エア何とか。
エアギターから広まった、いわゆる「ふり」的な物は
エクササイズにまでやってきたようです。
エアなわとび、というのがあるそうです。
確かに、なわとびを跳んでいる体で身体が動いていれば、
普通にエクササイズになると思います。
利点としては場所を選ばない、縄にひっかからないので
自分のペースで進んでいく、と言ったことのようですが、
何やら悲しくはないだろうか。
目に見えない縄をきちんと跳んでいく自分の生真面目さと、
縄がない分、本当のなわとびよりも低空でジャンプするせこさと、
例え大技を繰り出したところで、何も実証されない虚無感と。
そんなわけで、悲しくなるエア行為を暇つぶしに考えてみました。

「エア定規」 緊張感がたまりませんが、失敗が多そうですね。
「エア帽子」 暑いですよ、ええ。
「エア空気椅子」 上級生からの罰と違いが解りかねます。
「エア素振り」 素振りが、そもそも本番の練習ですから。
「エア深呼吸」 絡み相手が元から空気みたいな空気ですし。
「エアエアコン」 心頭滅却すれば火もまた涼し、ってか。
「エアラーメン」 ハンツ遠藤並に、一気に啜り込みましょう。
「エア蕎麦」 落語家の真似、エア落語家にありがちです。
「エア医師」 最近、都心の健康診断にて出没しました。
「エアカメラ」 手ブレ防止機能付きなんだとか。
「エア貯金」 夢は大きく火星旅行だとか、エア不足。
「エアパントマイム」 まるで壁やら階段が有るみたいでした。
「エセドラえもん」 中国の遊園地にいそうですが、残念ながら
パクリとエアは違います。


カテゴリ:企画会議

謎鳥山鳩

投稿日:2012/09/29
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「ブールグッググー」の鳴き声が鳩だとは知りませんでした。
噂ではずっと『山鳩』だと聞いてましたが、実際に『山鳩』を見たことはありません。
『百舌』や『雉』はちょくちょく見ましたが、『山鳩』は謎の鳥でした。
手塚治虫にとっての『火の鳥』と言えば、上手く伝わるでしょう。
先日、至近距離の街路樹の枝の中から「ブールグッググー」と聞こえたので、
検討をつけて木を揺すってみたのです。
バタバタと慌てて、太めの体型を枝にぶつけつつ飛びたったのは、
神社の境内でよく見るグレーの鳩でした。
首をカクカクして砂利の間をチョンチョンする奴です。
カクカク鳩は何度も接した事はありますが、毎回「クルークルルー」と囁くばかりでした。
「ブールグッググー」は特別な時にしか発しない、
一回目の結婚記念日の若奥様のハミングだとでも言うのでしょうか。
小さい頃の朝、裏山から鳴いてくれていたのも奴らだったんでしょうか。
確かに「私達はクルルーだけですよ」と言われた事はありませんが、
本当の顔を隠されていた感じで、なんだかとてもがっかりしました。
タイガーマスクの正体が『佐山サトルで、声が高い』を知った時と同じ、
と言えば上手く伝わるでしょう。
『鳩』が山に居たら『山鳩』では、『流しソーメン』級の詐欺行為な気がします。
とにかく山鳩幻想は、瓦解した訳です。
鳩と私の信頼関係を再構築するには、鳩側からの歩み寄りが必須ですね。
コチラは騙されてた訳ですから。
それとも『鳩』は『山鳩』の真似をしていただけなのでしょうかね。
その場合でも『志村けんを見に行ったら、コロッケだった』状態なのは変わりませんが。


カテゴリ:出会い

非行不良

投稿日:2012/09/28
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日本人の中に無自覚に広く浸透するヤンキー性についての記事を見ました。
それは決して非行とか不良という意味のヤンキーではなく、
非行体験や不良体験があるかどうかでもないそうです。
美学としてのヤンキーだそうです。
もう、この時点でよく分からなくなってきましたが続けます。
その美学を紐解く鍵は、

「ふわふわのムートンやぬいぐるみ、イルミネーションや光りものへのこだわり。
ルイ・ヴィトンの財布を持ってしまうセンスもそうなんです」
ヤンキーとは何の関係もないと思っていた人も、
ここまで聞くと、もしかして私も?と思い当たるのでは。

と、書いてあります。
私はフワフワのムートンを好む時点で
自他共に認めるヤンキー関係の表れではないかと推測しますが続けます。
また、これらが一同に観ることができるのが浜崎あゆみのコンサート会場で、
駐車場に並ぶ車高の低い車のナンバーはゾロ目が多く、室内にはムートンが敷かれ、
キラキラ光るシールとレイがルームミラーに神社のお守りと一緒にぶら下がり、ぬいぐるみが座っているのだそうです。
これこそがヤンキー文化なのだそうです。
「もうひとつの例として、ラーメン屋さんの店主をあげるとわかりやすいでしょうか。
作務衣や 漢字のはいった黒いTシャツを着て、頭にはタオルを巻き、腕組みをして、
“気合だ”“根性だ”という言葉で人生を語り、
はたまた相田みつをなどの ポエムを口にする。ここにヤンキー文化が凝縮しています(笑い)」
とも記しています。
こんなラーメン屋さん、あまり見たことがありませんが続けます。
ヤンキーの美学とはおおざっぱに言えば、「一見こわもて、実はファンシーが好き」で、
分析によれば、「個性よりも様式的、保守的で現実志向で家族主義、集団主義で、気合と勢いの反知性主義」とまとめられる。
確固とした趣味性を持たない人が、この美学にいつの間にか取り込まれて、ヤンキー文化が浸透していく、と綴られています。
最終的にはヤンキー文化に対して悪気がないけど悪く言うみたいになっています。
しかしフォローとしては、ヤンキー文化は決して悪いものではなくお祭り等地域での盛り上がりにも貢献しています、とも書いてあります。
その盛り上がりは貢献と言えるのかどうかは分かりません。
結局の所、私としては
「一見こわもて、実はファンシーが好き」=ダンプ松本
の図式しか出て来ず、理解できない結果となりました。
仕方ありません、人間だもの。


カテゴリ:企画会議

毛先保湿

投稿日:2012/09/27
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秋らしくなってきたのをいいことに、久しぶりに温泉に行きました。
ほどよく込んだ浴場内では、ちらほら洗い場が埋まっています。
空いている所を見つけ、腰を下ろそうとした時に、
流し台の隅にお風呂セットが置いてありました。
マジマジ見た訳ではありませんが、パッと見5〜6本くらいの
何かがプラスチックのバスケットに納められていました。
私の場合、無ければ無いで石鹸ひとつですべて事足りるようなヤツですので、
この5〜6本の何かを己に使うことの情熱は分かりかねる部分があります。
そんな訳で、そのバスケットの横に洗い場を陣取りました。
しかし、バスケットの主はなかなか現れず、
私が全てを洗い終え、付近をきれいにしている時にパッと見ると、華奢な男が座っていました。
「いつの間に・・・」
そいつの後ろを通り過ぎる時にチェックすると、長めの髪を垂らしながら、
一生懸命洗髪をしていました。
湯船につかり、5人に2人はかけ湯なしでズカズカ入ってくる爺さんに
苛立ちを覚えながら、爺さんの股ぐら経由で湯を浴びた気持ちになった身体を
とりあえず流そうと再度洗い場に行くと、
バスケットの主は、バスケットを残して消えていました。
浴槽内にも露天風呂にも長い髪の奴はいません。
露天風呂に行き、秋の気持ちいい風を感じながらトロミのある湯を満喫しました。
内湯に戻りふと見ると、バスケットの主がまた舞い戻ってました。
先ほどと同じく、一所懸命髪に何やらしています。
コチラは湯に浸かり、疲労を感じている足をもみほぐします。
思い出してパッと見ると、バスケットの主はまた姿を消してました。
当然、内湯にも露天にも長髪の奴はいません。
「きっとサウナだな…」
バスケット男はサウナと洗い場を行き来し、なぜか髪の手入れをかかさない入浴方法をとります。
その入浴スタイルに若干の恐ろしさを感じつつ、
無神経な爺さんたちの入浴行為に苛立ちを覚えつつ、
「いい加減もう出よう」と再々度洗い場に行き、身体を流しました。
気付けばバスケット君がまたササッと舞い戻っていました。
今度は、長い髪をティモテ風にトリートメントしている様子でした。
結局最後までバスケット野郎の顔は、確認できぬまま浴場を出ました。
ロッカー前で扇風機にあたったり、体重を量ったりしながら張り込みましたが、
いつまでたってもバスケット野郎は出てきませんでした。
「排水溝に流された抜け毛の霊」だったのかも知れません。


カテゴリ:出会い

出演一覧

投稿日:2012/09/26
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新聞をぼんやり眺めていると、お芝居等の広告欄に目が止まりました。
ミュージカルで、写真には3人載っています。
河村隆一、諸星和己、鈴木亜美。
しかもミュージカルの曲はすべて河村隆一作曲とでかでか載っていました。
「また、面白いキャスティングやな」と他の人を見ると、
IZAMと大澄賢也が飛び込んできました。
話は変わりますが、この間懐かしの映像以外で久しぶりに現在のKANをテレビ
で見ました。
スーツ姿に天使の羽根を付けて、どんなコンセプトなのか分からない出で立ちで
歌っていました。
ただ、声はびっくりするぐらい出ていませんでした。
あの時しか知らない私は、放置したまま置きっぱなしの自転車が
気が付くと錆び錆びになっているのを思い出しました。
やはり、何がどうであれ使い続けるという事は大きい事のようです。
諸星和己がアイドルで一時代を築いた後、どのような歩みを今までしてきたのか
は分かりません。
河村隆一もしかり。 ただ、こうやって人前に立つように何かしらしていかないと、
大澄賢也はいざという時に顔を残し気味でのターンはできませんし、
IZAMもたまには女装をしないと初心に戻れないように思います。
鈴木亜美はよく分かりません。
そんな私もこのよみものはリハビリの役割を兼ねています。
社会生活に全てが埋没していかぬよう、必死でバカな事を考えています。
何がどうであれ、使い続ける事です。
ただ私の場合、役に立つことは、きっとこの先もないでしょう。


カテゴリ:企画会議

公開収録(84)

投稿日:2012/09/25
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『第八十三回O&A始まります』
人間の本来の性(サガ)は如何なる物であるのか?アナタの心の隙間を、埋めて建てて掘り起こす「O&A」のお時間です。
参加希望の方はお気軽にご応募下さい。面白ければ採用させていただきます。ボツになっても恨みっこ無し。
それでは
『第八十三O!』
「体育会系の活用法」

『&A』

・「文化系のフリ」PNUFO
   →コレで文化系不足の時も安心です
・「スケボーの障害物」PNチャンスチャンスユーガッターチャンス
   →体育座りの膝下、そこを上手く捌きましょう
・「熱いうどんを熱い気持ちで配達したい時」PNおかもちまり
   →もちろん冷たい蕎麦も、熱い気持ちでお届けしますよ
・「バーベキューの火付け役」PN目指せ度会の裕次郎
   →がさつな手先が逆に適してます、どっちみち時間かかりますし
・「大盛カレーを15分で完食」PN椎名
   →1300gで無料でした、楽勝ですが夕飯はいりません
・「ヘルツの測定」PNハリケーンJr.
   →声がでかいからでしょうか、ヘルツが何だか解りませんが
・「カップ麺のカップ捨て係」PNミスマッチ薄水
   →『汁ちょうだい』からの一連の流れ、常識です
・「運動と経理」PN伊勢の荒鷲
   →体育会系の会系が会計になってるんですね、解りにくいわ
・「人間アスレチック」PNバズーカ坊主
   →すね毛によじ登ってからの鎖骨渡り、ゴールは良い景色です
・「注射針を押し返す」PN照英
   →力を入れると抜けません、蚊も同じです
・「西遊記なら八戒」PNヤンバルクイナ
   →一番人間味があるのが八戒、河童は岸部の色が強すぎですね
・「筋肉発電」PNマッスル電力
   →プロテイン一袋で6ボルト、ササミで8ボルトらしいです
・「実写版キン肉マンの撮影」PN平日は眼鏡
   →ジェロニモ役は長髪のバンドマンが任務、適役でした
・「球や玉の管理をさせる」PNラストを飾れ
   →拾わせたり磨かせたりします、足らなければグランド走らされます
・「場所取り」PN駅部田のスナフキン
   →皆さんが到着後はお引き取り願います、体積により退席です
・「ロボコン応援団」PN宇宙恐竜ゼットン
   →銀縁メガネが輝いてます、でかめのトレーナーもよれてます、青春もアレコレ
・「カレーライスのルー無し部分を食べさせる」PNコンビニ堕天使
   →カツはもとより福神漬やラッキョすらも、コイツらには贅沢品です
・「僕たちの手でお寿司を回していこう!」PN100%墨汁」
   →レーンの下から汗臭さい熱気がモヤモヤ漂います、潤いはあります
・「鍋のラストに直喰い」PN志摩の荒鷲
   →オタマで口に運んでます、まずデコの汗を拭きなさい
・「湯量を増やす」PNパン爺
   →省エネ省資源で銭湯時にのみ最適、黄色い出汁も出せます
・「暖房」PN高一の風雲児
   →それだけほてっていれば痩せそうなもんですが、相変わらずの肉まん面
_____________
沢山のご応募本当にありがとうございました。
今回の大賞はミスマッチ薄水でした。
今回は「体育会系=デブ」の解答が目立ちました。運動は相撲だけではありませんよ。これからもO&Aのセンスを磨く為に精進を続けましょう。
後Oの候補も受け付けています。
次回の第八十四回大会のOは
『ダメ犬の見分け方』(by珍しい免許)
となります。
9月30日までに名前かペンネームを記載の上、件名タイトルにO&Aと書いて
info@firstbase.jp
まで送って下さい。
よろしプーもーおー今日はとこーとんつきーあーうわよー!


カテゴリ:O&A

財津和夫

投稿日:2012/09/24
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チューリップの財津和夫のラジオを聞きました。
アナウンサーはおらず一人喋り形式です。
リスナーからの葉書を声色を変えて読み、コメントをします。
『親知らずを抜いた大学四年の娘が、痛み止めの粉薬を中々飲めません。そういえば娘は小さな頃から薬が苦手で飲ませるのに30分はかかってました。変わってないなあと思いました。財津さんは子供が変わってないなと思う事はありますか』とのお葉書。
それに対して財津は、『今の子供の不幸は、身の回りに虫がいない事でしょうね』と話しだします。
幼い時は田舎暮らしだったので、虫に免疫があって平気なんだそうです。
『ゴキブリも、周りの人が「キャー」とか言うから嫌だなと思ってただけで、
今は昆虫の一種としてしか思えません。』と語ります。
『ディスカバリーチャンネルのゴキブリ特集を見た時に、人間が寝静まるとワーと活動してましたよ。』
『寝てる布団の上をゾロゾロと歩き回って、起きそうになるとサッと巣に戻るんです。』
『今は少し涼しくなりましたから、首もとまで上布団をかけてるから、その辺りまでやって来てるんでしょうね。』
『可愛いじゃないですか。是非とも飼ってみて生態をジックリ観察してみたいですね。皆さんもどうですか。それでは一曲いきましょう。チューリップで「トンボ」』

イメージはありませんでしたが、財津和夫は面白宇宙人だったのですね。
水道橋博士に取り上げられる日が楽しみです。


カテゴリ:出会い

限定流行

投稿日:2012/09/23
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地域限定トレンドアンケートの記事を見ました。
『中学・高校時代に、その地域では当たり前でもよそでは理解してもらえなかったり、
いま振り返ると「何でイケてると思ってたんだろ?」って感じたりする事がありますよね』
と書かれて始まっていました。

福島「登下校がジャージなので、みんな襟の部分で個性を出そうと必死でした。ファスナーを一番上まで上げて折ってみたり、開襟っぽくしてみたり。オシャレで周りとの差をつけようと頑張ってました」(女性30才)

栃木「自販機のシールをはがして、自転車に貼るのが流行ってました。マルボロなどのタバコ関連のシールが一番人気でした」(男性27才)

東京「雑誌『東京ストリートニュース』が大流行して、カリスマ高校生が人気でした。雑誌によく載るイケメンが通う高校のバッグを持つのがステータス」(男性31才)

岐阜「シャツの第一ボタンを外して、緩めにリボンを結ぶ着こなしがイケてました。ちょっとした不良気取りです(笑)」(女性28才)

福井「セーラー服のタイの色が赤、青、白と3色あったんですが、赤タイだけは中3のイケてるグループしかつけてはいけない暗黙のルールがありました。赤タイに憧れてました」(女性28才)

香川「彼氏がいる人は体育の時間に彼氏の体操服を着るって決まりがありました」(女性21才)

熊本「自転車に『バックステップ』を付けて、女子と二人乗りするのがイケてました」(男性33才)

長崎「髪を二つに結ぶときに、前髪を入れずに顔の横で垂らすことを『すだれ』と言ってました。すだれは校則違反だったので、よく注意されてましたね」(女性20才)

『調べてみると、地方ごとにまったく違うエピソードが盛り沢山。近くにいる出身地の異なる人と話したら、思わぬエピソードが聞けるかもしれません。ぜひ会話のネタにしてみて下さい!』で記事は結ばれていました。

名刺交換の後にバックステップやすだれの話をして、どうやって契約に結び付けてくのか?
その答えはあなた自身の中にあるのです。


カテゴリ:同級生

離島哀唄

投稿日:2012/09/22
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鳥羽の離島に行くには、船を使います。
市内の佐田浜のターミナルから、行ったり来たりするのが一般的なんだそうです。
地図で見るといくつかの島がありますが、私はどれ一つ行った事はありません。
飲み屋で、自称経営コンサルタントの知らないオッサンが話しかけてきました。
三陸でワカメが採れないので、鳥羽の離島のワカメ漁師らは好景気なんだそうです。
しかし、遊ぶ店がないのでお金がだぶついてるんだとか。
その金を目当てに、オッサンは空きテナントにホルモン屋、その隣にスナックを開店させる画策をしていました。
「離島の人を知らないか」
「良い物件はないか」
「可愛い女の子を紹介しろ」
等と、酒臭い息で質問攻めです。
最後には「店長を任せるわ」と言い残して、焼酎ボトルを置いて帰ってしまいました。
ホルモン屋かスナックか、はたまた両方かは知りませんが、
見ず知らずの連絡先も解らないオッサンに焼酎で買収されたのです。
翌日『あんな風采の上がらないオッサンはどうでもエエわ』と思いながら、佐田浜へ市場調査を兼ねて行ってみました。
ターミナルの駐車場に着いて、乗船場へ向かって歩いていると、前から5人の男性がやってきました。
先頭を歩く男性はサングラスに上半身裸で、ムキムキの肉体を見せびらかしているみたいです。
「島は面白かったですか?」と聞くと、後ろの一人が
「プライベートですので」と間に入って答えてきます。
「ホルモン食べました?」と聞くと、ようやくムキムキマンが
「魚でしょ」とかすれた声で答えました。
よく見たら長渕剛でした。
スナックの事は聞けませんでした。


カテゴリ:出会い

取扱説明

投稿日:2012/09/21
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スーパーのトイレの個室に入っていました。
すると誰かが入ってきました。
扉の向こうで見えませんが、話し声がします。
大人の男性二人組みたいでした。
『あー』
『あーよう降りますねえ』
『ほんまやなあ』
『おかげで叱られてしもて』
『叱られた?』
『晴れとたんで、車の窓を開けて空気の入れ換えをしてましたんや』
『ほう』
『そんで隣の部屋で掃除機をかけてましたんや』
『ほうほう』
『ならこの雨で』
『なるほど』
『びしょびしょですわ』
『痛たた』
『嫁に怒られて』
『災難やなあ』
『泣けてきますわ』
『けどあれやな、掃除するんやな』
ここで二人組は手を洗いだしました。
『ワシ掃除機を触った事がないわ』
『へえー』
手を洗い終わった一人が送風機に手をかざします。
『ゴーゴー言うて掃除しとるみたいや』
『コレは乾かしてますんや』
『ワシもやらして、どうやるん』
『そこの下で手をこすって…』
『便利やなあ』
『簡単でしょ』
『今度掃除機も触らしてえ』
『…いいっすよ』
便座に座りながら、無邪気さに笑ってしまいました。
二人組はハッとした感じで無言となり、
私は個室から出る事はおろか、水を流す事も出来なくなりました。
二人組が出ていってからも、しばらく時間を潰す為に座っていました。
意を決してトイレから出ると誰もいませんでした。


カテゴリ:出会い