駐車空間

投稿日:2013/09/26
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駐車場というのは、基本的に欲望の渦巻く場所です。
たかが駐車するだけなのですが、
個々に「できるだけ近い場所に」とか
「できるだけ日の当らない場所に」とか、
思いを巡らせながらの陣取り合戦が始まります。
私などはそういう渦に巻き込まれるのが好きではない為、
駐車する車が多い場合は、
「できるだけ車のいない場所に」停めたりします。
また、観光地などの駐車場など本当に嫌になります。
観光地なので皆が皆、空いているスペースを狙っています。
致し方ないことではありますが、
例えばこちらが停まっていて出ようとした時に、
「ここのスペースが空く」と分かった車が
私はここに停めますからね、というオーラを出すのはいいのですが、
誰にも取られたくない思いが強い場合は、
出る車のことを考えない場所に車を停車させ、
「さあ、早く出ろ」と無言のメッセージを送って来ます。
「お前がそこにおるから出られへんやろうが!」と
言いたい気持ちをぐっとこらえきれず、ぶつけたりもしますが、
人の振り見て我が振り直せ、ということで
私自身が駐車をする場合は他人になるべく嫌な思いをさせないように、
すばやい駐車とすばやい出庫を心がけています。
先日、とある施設に用があり行きました。
そこは利用者数に比べ、駐車台数が少ない所ではありますが、
回転が早い為、さほど苦労せず駐車することができます。
私が行った際、空いている場所がない状態でしたが、
施設から戻ってくる人が見えたので、しばらく待つことにしました。
戻ってきた女の人は車に入って、そのまま何も動きがありません。
もう1人戻ってきた人がいたので、その人が動き出したらと思い見ていましたが、
そのおっさんも入ったきり動きがありません。
また更に違うおっさんが戻ってきて、そのおっさんは車に入るとすぐに出て行きました。
助かったと思い、そこへ駐車をし施設へ入る時にチラと見ると、
最初の女の人は綿毛のついた耳かきで耳掃除をしていました。
「その耳掃除は今、ここでする必要あんの?!」
と言いたい気持ちをぐっとこらえて、用事を済ませに向かいました。
戻ってくると耳掃除の女の人は今度はタバコをゆっくり吸っていました。
もう一人のおっさんは何やら携帯を操っていました。
私がもし、デイタラボッチなら、
この女の人の後ろにおっさんの車を掴んで
すっと移動させたいです。


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