近所床屋

投稿日:2013/09/08
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近所の床屋に行きました。
その床屋は、椅子二つの規模の昔ながらの形態です。
腰の低い長髪の店主一人で切り盛りしていて、何故か予約制度がありません。
客は訪れてから先客の有無を知り、「無」ならスムーズに座席のどちらかに案内されるのですが、
「有」の場合は待合室で待機を強いられます。
おおよそ一人頭1時間で、中には帰ってしまう人もいるのですが、
頑なに予約は受付ていません。
私も先客が三人いる時はソッと帰る事に決めています。
MAX4時間超えを経験した事がありますが、
それは二人前の客がパンチパーマを発注した不可抗力でしたので、
尻が痛くなっても座り続けていました。
対する客側も、なるべく他の人が行かない時間帯を狙いだしたため、
平日の早朝に混んだり、
逆に正月前などの忙しそうな時期に閑古鳥が鳴いてたりしています。
先日は金曜の夕方という、穴場の時間帯に突撃したのですが、
すでに座席に一人と待合室に一人の先客がいました。
私ほどのベテランになりますと、座席での業務内容を一瞥するだけで、
だいたいの所要時間を把握する事が可能です。
着席→蒸しタオル頭乗せ→カット→蒸しタオル顔乗せ→顔剃り→耳掃除→洗髪→背中マッサージ(椅子)→顔&肩マッサージ(手)→鼻毛チェック→仕上げカット→ドライヤー→小さいホウキで服を撫でる→終了→会計→退出
が普通の流れです。
座席の客は「蒸しタオル顔乗せ」状態でしたので、
待ち時間は90分と計測され待つ事にしました。
週刊ポストと週刊現代を二冊ずつ読んだ頃に、
座席の客が会計して、待合室で寝ていた先客の順番となりました。
ちなみに毎回、ポスト・現代の両雑誌とも袋とじは綺麗に開封されていますが、今回もそうでした。
後、毎年年賀状が送られてくる事実からも、つくづく店主はマメな性格なんだなと思っています。
開封済み雑誌の他には女性自身とジャンプ・サンデー・マガジンの漫画が並んでいますが、
ダイアのA以外は基本読みませんので、スポーツ新聞をパラパラと眺めていました。
今、座席に座った待合室で寝ていた客はお爺さんで、
ジャージ素材のグレーの半ズボンに、白い靴下、スニーカー、白い厚手の長袖シャツに、茶色の編み目のベストを着ており、
座席に座る前にベストをハンガーにかけてました。
後1時間ですので「よみもの」でも考えようと、雑念を振り払い精神を統一する事にします。

(明日に続く)


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