天橋立風

投稿日:2013/09/23
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久しぶりに買い物に県外へ出かけました。
3連休の初日でしたので、交通量も多く、
四日市で故障車が発生したら、
伊勢関インターまで渋滞が波紋するという事態で、
私もその渦に若干巻き込まれつつありました。
そんなこんなで目当てのアウトレットに着くと、
すでに買い物を終えたであろう家族連れなどが
駐車場へと向かう際にすれちがうのですが、
大抵の子供が何やらびしょ濡れ感を出していました。
確かに、前日に比べてその日は暑く、
夏を思い出すような感じでしたが、
そんなに汗かくかね?と思っていました。
そうこうしていると前方にパンツ一丁の男児がいました。
ひとっ風呂浴びたような彼はなぜそのような
格好をしているのかかなり疑問でした。
まあ、いいやと買い物モードに移り、
買おうとしていた商品もゲットし、少しモール内を散策しました。
するとモール外にあるちょっとした公園スペースの噴水付近で
子供たちが水浴びをしていました。
これで件のびしょ濡れ子供の謎が解けました。
見るものも見たので帰ろうと歩いていると、
前方に水浴びをした後の男児がだだをこねていました。
「お茶ー」
「ジュウスーー」
「おぉお茶ぁぁーー」
たぶん、水浴びをして疲れて喉が渇いたのか
母親の手をひっぱりながら叫び、
チラチラと男児の姉が持っているカルピスウォーターを見ていました。
私の予想では、水浴び前におねだりをし、
ジュースかアイスかの選択を言い渡された際に、
男児はアイス、姉はジュースを選んだのだと思われます。
アイスをほおばりご機嫌で水浴びをしたのでしょうが、
アイスは喉が渇くと事実を彼はまだ予想できない年頃ですので、
己の欲望にのみ正直に生き、失敗をしているのだと思います。
車に着いたら持参のお茶があるのか母親は男児のだだこね攻撃を無視していました。
姉もチラチラ狙われるカルピスウォーターをしっかり握り、無視していました。
無視攻撃に対抗しようと男児は身体全身でだだをこね始めました。
天橋立を覗くような股から顔を出して「ジュースー」と叫びました。
2・3歩進んでは天橋立、2・3歩進んでは天橋立。
父親は「いいから早く歩いてよ」と力なく言っていましたが、
天橋立攻撃はそれから駐車場までの道のり約100mの間続いていました。
買い物に来たと思えば水浴びをし、喉が渇いたとだだをこねる。
小さい子供を持つ親は本当に大変なんだな、と思いました。
親、頑張れ。


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