頭痛劇薬

投稿日:2013/09/14
soumen.jpg

頭痛持ち、というほどでもありませんが
ときどき頭が痛くなったりします。
痛いなぁと思いながらも寝て起きれば治っているので、
大抵放置をしています。
病院に行くほどでも、頭痛薬を飲む程でもなく、
疲れが溜まっているんだな位に認識していました。
話は変わりますが、人を救うのは何も医療の力だけではありません。
よく感動番組などでやっているように、
何かの言葉であったり、
雄大な景色であったり、
守るべき者の存在であったり、
色々なことが時として自分を救いあげることがあります。
以前、とてつもない頭痛を経験したことがあります。
あんまりにも痛く立っていられないほどでした。
今までもひどい頭痛というのは体験してきましたが、
比じゃないくらいに痛かったので、人生で初めて救急車を呼びました。
運ばれる間、ずっと不安な気持ちでいっぱいでした。
頭痛というのは殴られて痛いとかではなく、
どうしたって「脳」と直結していると思ってしまいます。
大きな病気なんじゃないだろうか。
そんな気持ちで病院につき、少し医師の診察を待つ間、
待合室で腰かけていました。
その間にも頭痛は治まらず、不安と共に非常に嫌な時間でした。
ふと人の気配がして振り返ると、
手は三角巾、足は包帯を巻いて引きずっている男性が立っていました。
見るからにザ・大怪我といった風貌でした。
対応にきた看護師さんに泣きそうな顔で
「腹が痛いんだよぉぉ」と言ったので思わず吹きそうになりました。
その大怪我具合は何? 痛いのは腹?
あまりにも面白い出来事に今まで私を苦しめてきた頭痛がウソのように消えました。
その後、医者に診察してもらいましたがすでに頭痛は治まっていましたので、
一度精密検査を受けるよう助言され、返されました。
裸足でしたので、何とかスリッパを購入させてもらい
徒歩で家まで帰りました。
あの時、私を救ったのは間違いなく大怪我したおっさんだったのです。


カテゴリ:出会い