進化退化

投稿日:2013/09/30

休日の昼下がりに、カッターシャツを買いに行きました。
カッターシャツのサイズは、
TシャツなどのS・M・Lと違って、
首周りと袖の長さで決まります。
現在、着ているサイズは首41の袖84ですので、
通常の規格よりも腕が長いのです。
ピッタリサイズの在庫は、大抵種類が少なく、
「もっと長い袖を、もっともっと長い袖を」と探索をしますので、
カッターシャツ業界から『袖長男』と呼ばれているのも不思議ではありません。
そんな袖長男が店舗に到着しました。
店舗内の季節はすっかり秋で、気の早い一角には、マフラーや手袋の冬商品も並んでいました。
季節は無視してカッターシャツの棚に向かいます。
個人的に脇汗対策の観点から、真っ白のカッターシャツはNGですので、
その時点で選択肢は随分と減ります。
流行りのボタンダウン型は、ネクタイが固定され過ぎて、首周りが苦しく感じる事があるのでパスし、
襟だけ白のタイプは、コミカル過ぎるのでパスしました。
これで更に選択肢は減りました。
少ない選択肢の中でようやく二点を選んで、
いざ買おうとした時に、大切な事を思い出しました。
最近、太ったのか弛んだのかは解りませんが、
ちょいちょい首がきつく感じる事があったのです。
思えば以前に測定されてから、十数年は経過しています。
腕の長さが、伸び縮みするとは思えませんが、
首周りはどうなんでしょう。
アゴを支える筋肉なり頬肉なりが年令を経る毎に劣化して、
首に流入してくる事態はありそうです。
店員さんに測定をお願いするのが正解な気がしました。
カッターシャツ部分の店員は、気さくな近所のおばちゃん風の人が一人しかいません。
先客のお爺さんとカウンターで顔を寄せて、何やら話し込んでましたので、
ツカツカ近寄って耳を澄ませば、「膝が痛くて階段のある店へは行けなくなった」的なトークをしていました。
店内をウロウロしつつ時間を稼ぎ、爺さんが帰ると同時に測定を頼みました。
使い古したメジャーをキスする体勢で首に回され、
「39やね、プラス2やから41!」と言い、
「ついでに袖も測るわね!えーと…84やわ!」と進化も退化もしてない宣言をされました。
袖を測りながら「おばちゃん、お昼に餃子食べたから、ニンニク臭かったんと違う?」と告白されました。
カッターシャツは無事に購入できたのですが、
先程のお爺さんにクレーム喰らったのかと、心配になりました。
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