堅茹鶏卵

投稿日:2013/09/01
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新聞の広告欄に「ハードボイルド徹底考証読本」というのが載っていました。
ハードボイルドを徹底的に考えよう、的なものでしょうか。
普段の生活において、ハードボイルドな事に出くわすことはありません。
そもそもハードボイルドとは一体何なのでしょうか。
ウィキペディアで見てみると、
元来は「堅ゆで卵」という黄身も白身もしっかり火が通っている
鶏卵ということらしいです。
文字だけ見れば「ものすごく茹でる」といった感じでしょうから納得です。
文芸的な面で言えば、
感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情、精神的肉体的に強靭、
妥協しないなどの人間の性格を表す言葉、と記されていました。
分かりやすく言えば「ゴルゴ13」のような人、と言う事でしょう。
そのような人との関わり合いと言えば皆無ですし、
「俺、ハードボイルドになりてぇ」と口走る人に会うこともありません。
徹底的に考えようにも、あまりにもハードボイルドから遠ざかっているので、
何をどう考えればいいか悩むところですが、
日常生活の様々な場面で「少しハードボイルド」になるというのは
あながち不可能ではないように思います。
言えば「ちょっとやそっとでは流されない」という体でしょう。
例えば今日のお昼は天丼にしようと思い、
スーパーに赴いたら「カツ丼フェア」をしていて、
天丼が398円に対し、カツ丼が298円であっても、
ハードボイルドに天丼を選ぶ、とか。
お得感には流されない、俺、ハードボイルド。
仲間と海に行く計画をしていても、「俺は川がいい」と言い、
6:1で海になっていても当日1人で川に行く、とか。
浮気はしない、俺、ハードボイルド。
好きな子に振られても「でも俺好きだし、気持ちは変わらないから」
と、ずっと無駄にアプローチをし続ける、とか。
ストーカー規制法? 関係ないよ、だって俺、ハードボイルド。
身近な所からハードボイルドを目指して行けば、
いつかゴルゴ13のような人になるかもしれませんよね。
例えそれでたくさんのモノを失ったとしても、
それですら「俺、ハードボイルド」ですから安心ですよね。


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