疲労財布

投稿日:2011/08/25
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長年愛用してきた財布が壊れてしまいました。
昔、財布を尻ポケットに入れ行動していました。
ある日映画を観に行き、帰りの電車の切符を買おうとした時
尻ポケットにあるはずの財布がないことに気付きました。
慌てて映画館に引き返し、財布の落し物がないか訪ねたところ
「ない」と言われ呆然となり、青い顔で館内を探させてくれと、
半ばあきらめながら自分が座っていた席に行き、
新たに座っていた老夫婦に財布がなかったか訪ねたら
「映画が終わったら受付に届けようと持ってたんやけど、これかな?」と
まさに私の財布を手に微笑む老夫婦。
日頃良い行いをしていたか全く分からないけど良かったと、
胸をなでおろした事がありました。
それ以来、チェーンで財布と自分をきちんとつなぐ事を覚え、
うっかり忘れるor落とす、という事はなくなりました。
さて件の財布にも外出時にはチェーンをつけていました。
この財布は普通の財布だったため、ファスナーについている
把手の部分(皮製)に無理やりチェーンのフックを付けていました。
チェーンの重みに耐えている皮の部分が月日と共にだいぶへたれてきました。
ソロリソロリと使っていましたが、先日車を降りた瞬間に切れてしまいました。
やっぱりか、と思いチェーンを手繰り寄せたら切れていたのはファスナー部分でした。
まさかの金属疲労。 皮はまだ現役でした。
ちなみに金属疲労とは… 
〜固体金属材料が力を繰り返し長期間にわたって受けていくうちに、
その固体に亀裂が生じたり、強度が落ちたりする現象で正式には疲労破壊(も しくは疲労)である。
金属の強度に対する過大な期待が裏切られたショックで日本では金属疲労と呼ばれている。〜
と調べたら書いてありました。
私もショックでした。 何せ皮ばかりを気にしていたので、
過大な期待をしていた金属部分が切れるなどと思いもしませんでした。
ファスナーに期待を寄せることなく、これからの財布選びに役立てたいと思います。


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