文字変化

投稿日:2012/11/07
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初体験をしました。
今までやったことがありませんでしたが、
とある事情で「文字起こし」なるものをやりました。
文字通り、喋っている内容を文字にするやつです。
国会の速記の人の様に、その場でサラサラと書けるわけではありませんので
持ち帰り一ヶ所一ヶ所を確認しながらの作業となります。
やってみて思ったのですが、発言中に噛むというのは非常にやっかいな事であります。
その時に聞いていても「あっ、噛んだ」くらいにしか思いませんが、
文字に直す際、その噛んだ部分がどうしてもわからないのです。
しかも、噛んだ事を無かったかのようにする術を人は知らずにしているので、
「今回の事に関しましては”はりゃまし”と、とさせていただきます。えー」と、
言いなおしをせず、ちゃんと言った体で進めていくので思わずスピーカーに向かって
「何て?!」とツッコミを入れてしまうのです。
これではいけないと、会合が開かれて誰かが発言する毎に、
「噛み具合」をチェックして噛んだらサッと挙手をして、
「今、噛みましたが何ておっしゃたのでしょうか!」とツイッターポリスよろしく、
噛みポリスの役割で毎度噛んでしまうことを徹底的に正していこうとすれば、
「お前、ちょっといい加減にしろよ」と言われかねないと思います。
そこには日本人特有の「他を思いやる気持ち」を出して、
謎の「はりゃまし」という事に対しては、それっぽい言葉を当てはめてしまうべきなのでしょうか。
それとも、わざわざ「はりゃまし」発言の人を訪ね、
「申し訳ありませんが、これこれこうで、このね、「はりゃまし」って言った部分、何て言っているのですか?」
「・・・白紙、です」
「ああ、白紙ですか、そうですか、白紙・・・はりゃまし・・・言っちゃいますよね、そりゃね」
なんて確認作業を行った場合、その発言者としては「もうイヤだ」と思うに違いないと思います。
どちらにせよ、角が立つこと請け合いですので、
やはり私としては文字に起こさず聞いてもらう形が一番ベストではないだろうかと。
スピードラーニング方式で、聞き流して体得してもらうのは、どうだろう。
噛んだ言葉も何度も聞いている内に分かってくるようになると思う次第です。


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