書籍販売

投稿日:2012/11/01
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ある堅い職業の後輩と話をしていました。
彼はこの「よみもの」を有難いことに楽しみにしている唯一の人です。
何か話をしていても「確か、よみもので・・・」と、よみもの内での登場人物なども
覚えているようで、書く側の私としても感想を聞くことができる貴重な相手でもあったりします。
そんな彼が何かの話の流れで「よみもの」がどうにかビジネスにならないか、と
いうことを言いました。
以前に、この毎日垂れ流される「よみもの」の膨大な容量がHPを圧迫し、
例えて言うなら部屋に溜まりきったうんこでいつかは全部が埋め尽くされるといったことを
これまた別の後輩に話したら整理も兼ねて「本にしたらどうか」と言ってきた事があります。
私としては、この意味があるのか無いのか分からない「よみもの」を毎日続けることで、
多少なりとも恵みがあるとすれば、それはある種「夢物語」であることを重々分かっています。
糸井重里のほぼ日刊イトイ新聞は、毎日更新される事できちんと円が発生する仕組みになっています。
そんなのとはわけが違うのです。
「よみもの」の場合は、毒にはなるけど薬にはならない、大がかりなつぶやきですから、
それで円が発生することになれば、きっと世の中は超バブル時代再来くらいの景気でしょう。
売れるかも、と期待をして自費出版に手を出したら、
たちまち在庫で部屋が埋め尽くされ、現実に溜まりきった「よみもの」で圧迫されることになるでしょう。
分かっています。
分かっていても、このうんこを何とかできやしないだろうか。
そんな「夢物語」をつい描いてしまうのは、ツチノコを探し続ける大人と同じように
男の中にはロマンが詰まっているからなのでしょう。
ちなみに、堅い職業の彼が行く先々で「新しいタイプの経済本です」といって、
本化した「よみもの」を半ば詐欺程度に売りさばいてくれれば、
私が手売りをするよりはるかに売れると思われます。
何かそういうバックアップ的なものがない限り、ビジネスにはつながってはいかないでしょう。
「王貞治も絶賛!」とウソでも良いので言ってくれはしないだろうか。


カテゴリ:企画会議