下着物語(2)

投稿日:2014/08/29
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「私はパンツ 〜友達はいつも一緒〜」
パンツにとっての友達って何か知っていますか?
他のパンツではありません。一番話をするのはご主人の股間です。
何せ、丸一日常に密着をし、離れるのはトイレ位です。
ずっと面と面を突き合わせているので自然と話をする形になります。
「お前、もうすぐだな」
「そうだね、結構破れちゃってるからね」
「まあ、でも、10年くらい経ってるからな、出会ってから」
「そうか、そんなに経つんだ。早いね、1年って」
「新しい奴らも、まぁようやく慣れてきたって感じだし、
その辺は心配するなよ。」
「分かってる。玉助くんがうまくやってくれてるから」
「次、履かれるか分かんねぇから他の奴らにも挨拶しとけよ」
「うん、チン太くん聞こえる?」
「淋しくなるね。でも君が来た時の事、今もちゃんと覚えているよ」
「チン太くん・・・」
「楽しかったよね、またいつか・・会える・・・よね?」
「そうだね、またパンツとして戻ってきたら必ず会いにくるよ!」
「それまで、元気でね!」
「ありがとう!尻太郎くん、聞こえる?」
「聞いてるよ、お前のこと忘れないからな!
いつも屁ばっかかまして、ホントごめんな!」
「何言ってるんだよ!パンツは屁を受け止めてこそ、じゃない!」
「へへ、うまいこと言うな、でも、ホントありがとうな」
「尻太郎くんも、元気でね」
「おい、そろそろ風呂みたいだぞ」
「玉助くん・・いつもお兄さんみたいに色々教えてくれてありがとう」
「おい、よせよ、俺はそんなん苦手なんだよ」
「玉助くん、私の事、忘れないでね」
「バーロー、お前は・・・お前は・・パンツの中のパンツだったよ」
お風呂場で引き離されたパンツと股間。
股間が湿り気を帯びているのは、
決して汗ばんでいるからだけではないことを、
どうか皆さん覚えておいて下さい。


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