甥子姪子

投稿日:2014/03/02
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かつては自分も子供だったはずなのに、
大人になると子供の頃の気持ちはすっかり忘れてしまうものです。
先日、妹宅へ子供たちの誕生日プレゼントを
2ヶ月遅れで持っていくというダメっぷりでお邪魔しました。
ひとしきりプレゼントを堪能したあと、
お楽しみの標的は私へと移行しました。
2人の子供の総攻撃が始まりました。
殴る・蹴る・頭突き等の攻撃で向かってきます。
小さい子供ですので大して痛くはないのですが、
子供の方が肩で息をするほど全力投球です。
「よっしゃ!とりあえず、休憩や!」と一時中断を提案し、
各々牛乳を飲んだり、ソファで休息を取ったりした後、再開です。
すると下の子が小声で兄に提案をします。
「やっつけよう」
その提案に乗っかり2人掛かりで私をやっつけようとします。
乗る・引っ張る等の攻撃で何とか私を床へ床へと導きます。
その時、ふと思いました。
彼らにとって私はどのようなモノになっているのだろうか。
怪獣なのか? 怪人なのか? 妖怪なのか?
瞬時に自分と相手とのキャラを設定し、なりきるという気持ちは、
私自身かつて持っていたはずなのに、
大人になると「で?なんで?」という理由を求めたがっている事に気付きました。
結局、私を倒す前にその「ごっこ」は終焉を迎えたのですが、
彼らは悪と戦った感をにじませながら満足そうな顔をしていました。
子供の柔軟さは他にもあります。
現在、仮面ライダーというのは色々なキャラが生まれていきます。
こないだ「仮面ライダー○○」という話をしていたのに、
今の仮面ライダーはもう新しいものになっています。
一番新しい仮面ライダーについて、色々教えてもらったのですが、
ダンスをして果物を身につけるという、よく分からない情報を得ました。
詳しくは分からないのですが、かいつまんでそう理解をしました。
設定として疑問がたくさんあるにも関わらず、
子供はさもありきといった体でダンスをして果物をつけた仮面ライダーを受け入れるのです。
そう言われてみれば、かつての仮面ライダーを見た時も、
なぜあのスタイル、なぜショッカーは覆面、など色々思う要素はあったはずなのに、
さも当然といった体で仮面ライダーの世界に入りきっていました。
柔らかい心というのは、大人になっても時として必要なのかもしれませんね。
次の仮面ライダーは、俳句を詠みつつ、魚介類で攻撃なんてどうでしょう。


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