便座接着

投稿日:2013/01/31
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トイレの便座がいつの頃からかグラグラしてきました。
私の日々のトイレライフの中で、
そんなに便座に対して負荷をかけていたとは思いもよらず、
先日、自分の肛門への負担軽減を考えていましたが、
今後は便座に対しても優しい対応を取らざるを得ません。
あまり人生において便座がグラつく現象に直面したことがないので、
「便座ってそんなに弱いものだったのか?」と
つい便座に向かって問いただしてみたくなりましたが、
とりあえず応急処置をとろうとボンドを買いに行きました。
いわゆる瞬間接着剤で、
「タレない、しみこまないから陶器・木材にもぴったり。」と書いてあります。
便器自体は陶器ですし、便座はプラスチック製であると思われますので、
これで何とかなるような気がします。
とりあえず接着できないものをチェックしました。
「軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂」
果たして便器はこれらに該当するのかどうかもわかりません。
さらに使用法などを読み進めていくと、
「本品は使用方法・使用条件によって、思わぬ失敗や損傷を
生じることがありますので、ご使用前には本品が
目的の用途に適合するかどうかをお確かめ下さい。」
と記されてありました。
思わぬ失敗とはどういったことでしょうか。
「くっつかない」ならば、「仕方ないね」で済みますが、
それ以外に何か起こりえると言うのでしょうか。
非常にドキドキしてきました。
また、「目的の用途に適合するかどうかをお確かめ下さい。」というのも
誰に確かめればいいのか悩む所があります。
何せ便座ですから、聞く側に勇気がいります。
聞いた場合、相手は便座の背景に私の日々のトイレライフを勝手に想像することでしょう。
何か大事な物を失う様な気がします。
途方に暮れていると下の方に「お問い合わせは」と、
電話番号が記されていました。
その下に「接着相談室」と書かれてあります。
私には接着のプロが付いている。
途方に暮れていた私は何か大きな後ろ盾を得たような気がして、
意気揚々とレジに向かいました。


カテゴリ:企画会議