剥出灯油

投稿日:2014/01/04
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年明けが近くなってきた時、
突然肩こりが酷くなりました。
その日から湿布を貼っては寝るという、
老いを感じる行為を繰り返してきましたが、
一向に善くなる気配がありません。
それどころか酷くなる一方です。
困りました。
とりあえず温めた方が良かろうと、
家にあるカイロを貼り付けました。
幾分、善くなったように思えたので、
正月早々カイロを買いに薬局へやってきました。
すると何やら灯油臭いのです。
あまり灯油の臭いを店舗周辺で嗅ぐことはなく、
もしかしたら何かの事件かもしれないと、
一人であたふたしつつ、
臭いの発生源を探します。
ほどなく見つかったのは、
自転車の荷台に取り付けられた灯油の缶でした。
早とちりをした自分に、
少しの恥ずかしさと安堵感を感じながら
店内に入っていきました。
しかし何かしらの違和感を覚えている自分がいました。
目当てのカイロを購入し、
まだ灯油の臭いがしているので、
例の自転車をもう一度見てみると、
荷台に取り付けられた灯油の缶は、
ストーブの中に入っている、あの灯油を入れる部分でした。
まさかこの自転車の主は、
この缶に直接灯油を入れて購入するつもりなんでしょうか。
ものすごく効率が悪い給油方法と思うのですが、
どう思っているのでしょうか。
そして何故か分かりませんが、
ほんの少しだけ、
肩の痛みが和らいだように思えました。
ポリタンク買えよ。


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