白黒模様
投稿日:2014/04/04子供の頃にNHKの子供番組で聞いた、
「シマウマのしまをグルグル取って、シロクマに付けたらシマクマ」
というフレーズを覚えてますでしょうか。
シマを取られたシマウマはスルーというのが印象的ですが、
シマウマは、とりあえず縞模様がトレードマークです。
その縞について、なぜ縞模様になったのかというのが、
酔狂な方々の間で、ずっと議論されてきたようです。
その理由というのがいくつか挙げられており、
・カモフラージュのためであり、サバンナで「動きによる目くらまし効果」を発揮することで、
ハイエナやライオンなどの捕食動物からシマウマを守っている
・しま模様から熱を放射することで、体温が上がりすぎないように調節している
・しま模様は、集団同一性やおそらく交尾のためなどの社会的役割を果たしている
等々、色々と考えられることがあるそうなんですが、
一番可能性が高い理由が、
・しま模様は寄生性のハエの危害を防ぐためにある
というのだそうです。
野生のウマなどの他のウマ科動物は、吸血性昆虫に悩まされる確率がかなり高く、
吸血性のハエは、しま模様のある面を避け、
色が均一な面に着地するのを好むことがこの実験で明らかになったんだそうです。
「偉大なるしまの謎」に対する明白な答えは存在しないが、
この昆虫説の見込みはずば抜けて高いんだそうです。
シマウマの毛は他のキリン等に比べて短くて細く、
人間で言えば毛むくじゃらの男より、毛の生えていない女の方が蚊が刺しやすい的な、
他に比べて吸血しやすい表面のくせに、
シマウマの血液が吸血バエからはほとんど検出されないとの事。
これらの点から、シマウマの縞模様は吸血バエ除けという事なんでしょうが、
ひとつだけ疑問があります。
吸血バエがなぜ縞模様を避けるとシマウマは分かったんでしょうか。
考えられるのは「色々試した結果」なんだと思いますが、
そうすると色々試した結果のシマウマが多少残っていてもいいように思います。
水玉模様、リボン模様、チェック柄。
そういった、ちょっとポップなシマウマ(タマウマ、リボウマ、チェックマ)達。
「偉大なるしまの謎」といいますが、
実は意外と「茶色とかが多いから、お前白黒の縞模様担当な」と言った軽い理由が正解なのかもしれません。
それはシマウマにしか分からないことです。