携帯三人

投稿日:2014/10/24
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仕事の合間に、携帯ショップへ行きました。
到着すると開店前で、若い男性が一人並んでいました。
すぐ時間になり扉が開き、私は二番手で入店しました。
入店すると目の前に、「新規購入」「MNP」「故障」等のパネルがあり、
用件を選んで押すと、順番待ちの紙が出る、
よく銀行にあるような機械が置かれてました。
私は、何かを買いたい訳でも無く、
自力で調べても解らなかった二つの疑問を聞きたかっただけでしたが、
「質問」や「Q&A」的な選択肢は無く、途方に暮れていました。
用紙を取る前に呼ばれたので、そそくさと案内された一番手の右側に着席しました。
そのすぐ後に、三番目の男性がやってきて、私の右側に座りました。
一番手は真面目な感じの方で、小声でボソボソと喋っていました。
盗み聞くと、アイフォン6の操作方法を尋ねてます。
すぐに解決して、待ち時間以下の滞在時間で帰っていきました。
対して三番手は、キャップを後ろに被り、舌っ足らずな大声で喋ります。
椅子に浅く尻を乗せて、馬鹿っぽさ満点でした。
携帯を無くしたらしく、その変わりを求めていました。
アイフォン6を所望しましたが、在庫が無いと聞くと、
手元に電話が無いので、すぐに取り寄せて欲しいと哀願します。
明日以降になると聞くと、「旧型のアイフォンでもええ」とか「別の店も調べて」と依頼しました。
結局、市内の系列店に在庫は無く、
ただ家電ショップにあるのが解りました。
そのショップでは、新規購入になるか機種変更になるかは、行かないと解らない状態だけれども、
とりあえず取り置きして貰って今から行く方向で結論が出ました。
やれやれと見ていると、
「あのさースマホってさーアイフォン以外にあんの?」と、更に質問をぶつけ出しました。
店員はパンフレットを広げて、様々な機種を紹介します。
「あのさーアイフォンと結局さー何が違うん?」
「アンドロイドが」とか「防水が」とか「おサイフケータイが」と説明されるのを、
ポカーンと聞いて、
「ふーん、そっか」と頷きました。
私の方は二つの質問が、納得出来たり出来なかったりで終了したので、
帰る事にしました。
よく考えると、開店早々から一番手・二番手・三番手と、
全く売上にならない客が続いた状態です。
四番手以降に期待をしつつ、お礼を言って扉をでました。
「あのさーアンドロって、そもそも何なん?」
三番手は長丁場になりそうでした。


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