勾玉散策

投稿日:2014/01/18
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他人のデートプランを聞くのは楽しいものです。
例えば伊勢志摩地区であれば、
A)外宮参拝〜内宮参拝〜おかげ横丁散策〜お食事
B)鳥羽水族館〜港で海を見る〜貝を食べる
などが思いつきます。
C)安乗灯台〜大王灯台〜干物を購入
は、実際私が考えたプランですが、女性受けはしませんでした。
伊勢志摩地区はいわば観光地ですので、
他の地区に比べると何かしら見るところはあります。
一度行った事がある場所でも、
周りを観光客に囲まれると、観光気分で大した事をせずとも何かした気になれます。
しかしながら、地元だけに地元以外でデートを楽しみたいと言う人もいます。
学生の時などはお金があまりない為、
外宮や内宮を多く利用するのですが、そればかりでは芸がありません。
私の友人Yは、高校3年間彼女がいませんでした。
やっとデートにこぎつけた相手と近場では盛り上がりません。
そこでYがデート先に選んだのは鈴鹿8耐でした。
学生でしかもレースなので、結構お金を使ったと思います。
しかし、私でさえも鈴鹿8耐などに連れていかれたら
「まったく面白さが分からん」と思ってしまうのに、
女の人なんて好きでもなければどうしていいか分かりません。
想像するに固いベンチに二人で並び、
高速で目の前をただ通過していく様をじっと眺めていて、
どんなムードが漂うのでしょうか。
繰り出される楽しい会話で考えられるのは
「今の速かったね」くらいです。
「8時間って長いね」
「お尻痛くなっちゃった」
「まだ?」
「帰らせてください」
なんかも言われたかも知れません。
それが理由かどうかは分かりませんが、
彼が2回目のデートにこぎつけることはありませんでした。
同じ時代、私が考えたデートプランは「国際秘宝館に行く」でした。
終始無言で互いに可哀相な思い出となりました。
学生の頃というのは、ただ勾玉池を歩くぐらいが調度いいのかもしれません。


カテゴリ:企画会議