飛竜龍頭

投稿日:2013/04/15
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スーパーで二個百円の飛竜頭を買いました。
その飛竜頭ですが、何と読むのが正解なのでしょうか。
私は毎回『ろ』にアクセントを付けて「ひろうず」と呼びかけてます。
しかし「ひりょうず」と発音する人もおり、
どちらかと言えばひりょうず派の方が多い様子です。
「ひろうず」の発音は母親以外で聞いた事はありません。
確かに考えてみると「竜」を「ろう」と読むのかが怪しいので、
漢字的にはどうも「ひりょうず」が正解な気がしないでもありませんでした。
「龍」なら「ろん」と読む場合もありますが、「ひろんず」ではドロンズみたいで嫌です。
それにしても口に入れる物の名称として「ひりょう=肥料」はどうなんでしょうか。
疑問に思って調べてみると
『飛竜頭
【意味】飛竜頭とは、関西でいう、がんもどき。うるち米ともち米の粉を混ぜて練り、油で揚げた食品。飛龍頭。ひりゅうず。ひろうす。ひりうす。』となってました。
語源・由来も書かれてました。
『飛竜頭は、ポルトガル語「filhos(フィリョース)」に漢字を当てたもの。「filhos」とは小麦粉に卵を混ぜ合わせ油で揚げた菓子で、元禄2年の「合類日用料理指南抄」にある「ひりやうす」の作り方が近い。元禄10年頃には、ゴボウやキクラゲを炒ったものと、豆腐を○(手へんに雷)ったものを混ぜ合わせてまるめ、油で揚げた精進料理の「豆腐巻(とうふけん)」が「飛竜頭」と呼ばれるようになっており、部分的に製法が似た料理に「飛竜頭」の名が用いられた結果、「がんもどき」を指すようになったと考えられる。』

なおかつ「飛竜頭」でも「飛龍頭」でも変わりは無く、どちらも正しいみたいでした。
最早「ひろうず」と呼ぶ事は、今度は不可能となってしまいました。
知らない方が良い事もあるのです。
さて買ってきた飛竜頭ですが、ホールケーキ状に八等分に切り分け大根と煮てみました。
口に入れると機械油みたいな科学の臭いがしたので、
袋にあった製造元へ電話をしてみたのですが、
何度かけても留守電でした。
飛竜頭は謎多き食べ物です。


カテゴリ:グルメ