大人階段

投稿日:2011/05/27
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朝、コーヒーを飲んでいます。
昔は豆にもこだわって、ちょっと高めの黒煎りを買ったりしていましたがそんな贅沢もできなくなってきましたので今はスーパーでの特売を狙って楽しんでおります。
小さい時、コーヒーは大人な飲み物でした。
また、母親に「まだ早い」などと言われたりして制限されてたからこそ大人な感じがしました。
こっそり隠れて初めて飲んだコーヒー、しかもブラックでの挑戦はみごとに敗れました。
あの香ばしい香りから想像もつかない苦味。
若僧なオイラは「えーーー」となり、「もう飲まないもんね」などと思ったりもしましたが、いつの間にやらあの苦み等を好むようになりました。
大人になった証です。
昔は好きになれなかった、いわしの酢漬けやひじき煮。
見た目で食べたくないと思っていたカニみそ。
それらも今は「うまいねーー」と思うようになりました。
大人になる、ということは決して陰毛が生えるとかではないのです。
さて、大人になるということは何も味覚の変化だけではありません。
大槻ケンジの小説では「大人になるってことは逃げ出さない事」とあるようにいかなる状況でも逃げない事が真の大人です。
大人な私はちょっとやそっとでは逃げたりしません。
やりが降ろうが何だろうが立ち向かっていきます。
そんな私が大人と言う仮面を脱いで逃げたくなる時はひとつしかありません。
注射しかありません。 注射を見ると、とたん子供に戻ります。
「注射怖い」などと言い、毛むくじゃらの手を震わせながら看護師さんに出します。
注射が「たまらんよねーー」と言える時がきたら、私にとっての大人の階段の最終地点です。







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カテゴリ:グルメ