四十該当

投稿日:2011/05/12
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朝起きたら喉がやや痛くしゃがれ声しか出ませんでした。
引き出物で貰った電子体温計を初めて脇に挟みました。
ピピッと鳴って取り出すと38.5度でした。
私は世間では熱い奴とか熱苦しい奴とかと評判ですが、平熱は普通の連中より控え目にしております。
ですので「私の38.5度」は「世間の40度オーバー」に該当します。
体温計を見た途端に具合がかなり悪くなってしまいました。
よく聞く話ですが「アメリカ人には肩コリが無い。というのもアメリカには肩コリと言う言葉が無いからだ」の逆バージョンです。
他にも
「自殺者増加のニュースを流すと自殺者が増加する」
「引きこもりと言う言葉を作ったら引きこもりが増えた。ストーカーも同じだ」
等の格言があります。
フラフラしつつ近所の内科に三年振りに行きました。
相変わらずよく混んでいます。
「安定剤安定剤安定剤〜」と呟くお婆さんの隣に座りました。
昔ながらの水銀体温計で熱を測らされました。

36度でした。
診察、私の順番です。
「どうされました?」
「起きた時は三十八度五分やったし声も出やへんでん」
「今は熱は全くですね、声もよく出てますし」
「平熱が低いんやわ」
「みたいですね」
「…」
「…」
「…」
結局トローチみたいなのを処方されて帰ってきました。
何やら嘘つきみたいな気分です。
再度、家で電子体温計で計ってみると39.5と表示されました。
どうしたら良いのでしょう。


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