廃墟施設

投稿日:2013/02/24
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ネットの情報によると、尾鷲に世界の椿を集めた公園があるんだそうです。
冬と言うか雪が似合う花ランキング1位に、私の中ではなっている椿。
カメラ男子の私にとって、コレは良い被写体になりそうです。
早速カメラを手に『世界の椿園』とやらへ愛車の軽で繰り出しました。
三時間程クネクネとした山道を海岸沿い進むと、椿をモチーフにした看板が見えました。
ようやく到着の様子です。
ちなみにここまでの走行距離は軽く90km、トイレ休憩2回でした。
公園に乗り入れると、『この先通行止め』の立て札の元、オジサンとオバサンが佇んでいました。
二人は駐車場の草を刈る係のようでした。
昼過ぎでしたので、小さなテーブルにペットボトルのお茶と仕出し弁当のカスが二つ置いてありました。
そんな食後の二人の脇を通り抜け、駐車場に車を止めました。
廃墟と化したユースホステルの前に駐車場はありました。
オバサンがやって来て、「何しにきたん?」と聞いてきました。
「椿を見に来た」と伝えると、A4サイズの公園マップを渡されました。
マップによると公園は、国産種ゾーン(ア)〜(シ)と(ス)〜(ロ)、外国産種ゾーン(A)〜(W)と別れていました。
オバサンは「世界中の色んな椿があるんよー」と悲しげな表情で言います。
「入場は無料だからね」と念を押されて公園に送り出されました。
公園は歩いて山の斜面を登る形で、敷地には椿の木が何百本も植えられていましたが、花は五つしか咲いてませんでした。
ユースホステルの更に上には、『青年の家』とかかれた、同じく潰れた施設が建っていました。
その横の花の無い木のみの斜面を、カメラ片手に登り降りだけして、駐車場に戻りました。
オバサンが「来月は椿展があるから、よかったら来てね」とチラシを渡してきました。
「咲いたら又来てねー」と見送ってくれましたが、
オジサンはふて腐れながら終始一言も喋らずに草を刈り続けていました。
その後、尾鷲港でカモメを撮影して帰りました。
椿の名前プレートだけは明日からお届けします。
お楽しみに。


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