金属破損

投稿日:2013/02/21
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近頃はここら辺でもチラチラと雪が舞うようになりました。
寒い季節には、やはり熱い食べ物を欲します。
鍋などは目の前で火にかけられているので、
相乗効果で汁温・室温・体温ともに上昇してきますが、
それ以外ですと、ただ熱が冷めていくのを見ているより他ありません。
そんな中、「メタル丼」というのができたそうです。
金物で有名な新潟の燕市で、熱が逃げにくいステンレス製の丼を作ったのだそうです。
何が一番腹が立つって、スープのぬるいラーメンほど腹の立つモノはありません。
一口目のスープの熱さが、ラーメンの美味しさの3割を担っているといっても言い過ぎではありません。
ですのでこのメタル丼とやらは、一層期待が持てる商品です。
構造としては2重になっており、間に空気を含むことにより、
それが熱を逃がしにくくするのですが、
たぶんこの構造は我が家にあるステンレス製のマグカップと同じ原理だと思われます。
そのマグカップは某珈琲店で記念にもらったのですが、
入れたコーヒーがいつまでも冷めず、
かといって持ち手にはそこまで熱が伝わらないという優れモノです。
また、ステンレス製なので丈夫で、
落として割れるという心配がないのも、大きなポイントではないでしょうか。
ラーメン店における、月に割れる丼の数はいくつかは分かりませんが、
このメタル丼にすべて変更すれば、確実に割れない毎日を送ることが出来ます。
ただ、ひとつ気になることがあります。
ずいぶん前ですが、洗ったマグカップを片付けようと手にした瞬間、
滑って床に落としてしまいました。
もちろん、割れることはありません。
しかしそれ以来、マグカップの中で何か音がなるようになりました。
洗う度、コーヒーを飲む度、カラカラと音を立てるのですが、
見た目には一体どうなっているのかさっぱり分かりません。
きっと2重構造になっている構造内で何らかの破損があったのだと思われますが、
修復しようにもできない構造に初めからなってしまっている訳です。
今の所、何か被害があるわけでないものの、
将来的に「地味に漏れる」とか「地味に冷める」とか「地味に音が大きくなる」とか、
そういう事態も考えられなくもないのです。
メタル丼の行く末が、どうか地味に後退していかぬことを切に願うばかりです。


カテゴリ:グルメ