話術講座

投稿日:2012/08/08
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ユーモア話術の通信講座の広告を見ました。
恋も仕事も友情も、シラケさせたらおしまいとのコピーが入っていました。
面白い話をしているつもりがウケない。
浮いているのはいつも自分だけ。
ユーモアあふれる話をすることができたら、
人間関係もスムーズに進むことでしょう、という内容です。
確かに、話がおもしろければ印象に残ります。
だからと言って、綾小路きみまろみたいな漫談口調で
色々と話されても5分後には普通さを相手に求めるだろうし、
神田正輝のようにすました顔で話をしていても、
ユーモアたっぷりのダジャレをちょいちょい挟まれたら、
ノーリアクションを貫きたくなります。
かといって、芸人さんのように喋りの達者な人ですと、
「返し」に気をとられて肝心の話が入って来ない可能性もあります。
結局の所、ユーモアはさほどあふれていなくてもいいのではないだろうか。
シラケさせるほど話が面白くないなんて、よっぽどないように思います。
それよりも気を遣うべきは、話している時の自分自身にあります。
まず、鼻息は荒くないだろうか。
口がだらしなく開いていないだろうか。
口の端に白い泡がたまってはいないだろうか。
「この人はズラかもしれない」と思って、つい目線を上に持っていってはいないだろうか。
鼻毛は出てはいないだろうか。
私としてはこちらの方が気になってしまいます。
チャック全開の人に「今が投資のチャンスです!」と言われたところで、
何の可能性も見出せないように思いますから。


カテゴリ:出会い