体毛は濃い部類に入ります。
イメージとして言うなら両津勘吉のような感じです。
毛に恵まれた私ですが、幸せの白い毛は生えていません。
この幸せの白い毛というのは、
不自然に伸びる白もしくは透明の細長い体毛の事をいいます。
俗に「宝毛」「福毛」と呼ばれ、「幸運を招く毛」ともいわれているものです。
この毛については謎に包まれているのだそうです。
それが生えている人は稀だそうで、そうお目にかかれるものではありません。
どんな幸福をもたらすのかはよく分かりませんが、
昔から「縁起もの」的なポジションで生えている人は大事にしているそうです。
私は体毛が濃いので、もし生えていたとしても圧倒的な黒色に、
「宝毛」自身が負けてしまうように思います。
ただ、「宝毛」とは違うけれど、私自身が勝手に「宝毛」な位置づけをしている毛はあります。
ちょうど、肩あたりに一本だけ生えてくる「毛」です。
見た目は陰毛そっくりです。
私は毛深いですが、生えていない所には生えないタイプなので、
無毛地帯の肩ゾーンになぜか生えているこの「毛」を、
最初は脇毛になりたかった毛、もしくは陰毛の役割で生えたけど場所を間違えた毛として
ややバカにした体で接していました。
しかし、この「宝毛」の話を聞いてから、
もしかしてコイツは「宝毛」になろうとしていたけど、陰毛っぽく生えてしまったヤツなのかもしれない。
コイツも宝毛と同じくいつの間にか抜けていて、いつの間にか生えている性質をしています。
私の性格と良く似て「自己主張」の激しいヤツなのかもしれません。
それ以来、生えたら「よしよし」と温かい目で見守っています。
ただし、幸運を招いたことは未だかつてありません。