口臭講習

投稿日:2011/06/25


新聞の広告に口臭についてのマンガが載っていました。
朝、幼稚園にて出迎えてくれた先生に対して
「先生、お口くさぁーい」と言う子供、ハッとなる先生。
その子供の親が「先生、もしかして歯槽膿漏ではないですか?」
と微笑みながら広告の商品(歯磨き粉)を勧めると言うシーン。
もし、自分の子供が口が臭いことを先生に言ってのけたら
このお母さんみたいに涼やかに歯槽膿漏を指摘することはできません。
慌てふためき、どんな言葉を先生にかけるべきか頭の中の自分総動員で会議を始めるに違いありません。
ましてや気にしていることを構わず言うのは、いくら子供でも配慮してほしいものです。
私が小学生のころ、とても恐い先生がいました。
体格もでかく、男子は容赦なく張り飛ばされたりしていました。
そんな先生のある日の授業、プール開きの時です。
プール開きの授業は大抵遊びです。
恐い先生もその時ばかりは生徒たちと水しぶきをあげながら遊びます。
テンションあがった生徒たちはキャッキャッキャッキャと騒ぎます。
事前に注意事項としてあげられていた「プールサイドは走らない」というルールもプールで遊ぶにつれて守らなくなりました。
そこで先生登場。ダメなものはダメ、の精神で皆を集めます。
楽しかった空気は一変、怒られモードです。
プールサイドに座らされ、先生もしゃがみこみ、いかに走ると危ないかを真剣に伝えていました。
しかし、気付いてしまったのです。大股を開けてしゃがむ先生の向かって右側の玉金がはみ出ている所を。
生徒の半数(先生より右側)は「あっ!はみ出してる」と思いながらも言えませんでした。
玉金と先生を交互に見ながら説教は終わりました。
そして何事もなかったように授業は再開されました。
あの時、もし無邪気さで誰かが「先生ー玉金はみ出してるよ」などと言ったら恐い先生の威厳はその瞬間から玉金にすり替わります。
気付いていない半数の生徒も「玉金をはみ出させながらの説教!?」と先生に対する尊敬も奈落の底に落ちていきます。
しかし、誰も言いませんでした。生徒たち全員が先生を守ったのです。

あの時の先生が今では校長先生です。
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