花火大会

投稿日:2011/07/06


大きな声で子供たちがアルプスの少女ハイジを歌いながら去って行きました。
あと半月もすれば夏休みです。
浮き足だった感丸出しの彼らを横目にお便りが届きました。
「もうすぐ夏休みですが、今年の夏休みは好きな子を誘って花火とか見に行きたいです。
どうやったら一緒に行ってくれるか悩んでいます。僕はその子とあまり話したことがありません。(伊勢市/ポタージュ)」

まずオススメできないことをいくつか挙げます。

・花火当日にいきなり誘う
→これは女の子側も面白くありません。
 彼女にも友人に相談するという青春を味わってもらわなければなりません。
・彼女の家付近をウロウロする。
→一度はやったことがある、何が面白いのか分からない手法ですが、
 運良く彼女が散歩に出てバッタリ会っても結局仲良くなんかなれません。
・本を無理矢理貸して接点を作る
→昔で言うところのオリジナルテープなど、
 当人の趣味満載なものは貸したところで「ひぃっ」と思われて終わります。
・終業式の日、帰り際にラブレター。「花火会場で待ってます」
→待たれても困ります。
・帰り道、彼女の後を追跡
→そんなことをしてもきっかけは落ちていません。最悪、通報されかねません。
・友達伝いに誘ってみる
→伝達係の友人人選に気をつけなければなりません。思いとは違う方向にいく可能性もあります。

以上の点はやったところで効果はいまひとつ得られません。
フワフワした行動はフワフワした結果を生み出します。
竹やりで一突き。仕留める勢いがないと獲物は逃げていくこともあります。
若さゆえ、慎重さをあえて欠いて行動することをオススメします。
僕の心は君の恋色マジックに囚われの刑。
離れることはできない、何故って?
君しか持っていない恋のカギは天使たちがいたずらに世界のどこかへ隠したみたいさ。
探しに行こう、僕たちの物語を。
鞄に詰め込んだハート型の音符と共に。

これくらい言ってのけてこその大人の階段です。
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