眼鏡仲間

投稿日:2014/09/21
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俳句甲子園なる番組を見ました。
五人一組のチームで、俳句とディベートで戦います。
見始めた試合は、広島の女性チームと東京の男性チームとの予選で、三本勝ち抜き勝負みたいで、
どこかの商店街の中の会場で戦ってました。
その試合のテーマは「飛魚」らしく、互いの先鋒が飛魚にちなんだ句を二回ずつ詠み上げました。
その後、おもむろに互いに相手をけなし出しました。
『どこの言葉に着目して良いのか解らない』
『そもそも飛魚は速いモノなんです』
『作者の独りよがりが過ぎる』
先鋒以外の他のメンバーも参加して、結構な悪口を大衆の面前で言い合います。
私としては、ハラハラしながらも見守るしか出来ません。
全員がマイクを使って喋るのですが、異様に早口で聞き取りにくいのが幸いしたのか、
乱闘にはならず、その後、審査員が赤か白の旗を揚げて勝敗が決まりました。
そして、次鋒戦、中堅戦と続き、結局その戦いは3−0で、東京チームのストレート勝ちとなってました。
互いの副将と大将は、句を発表する事も無く、
負けた広島チームは泣いていました。
よく考えると、広島チームの副将と大将の人は、
わざわざ悪口を言いに来ただけで去るのですから、涙も仕方ありません。
試合後に審査員の一人が、「句は互角だったけど、ディベートがね…」と慰めていましたが、
私には俳句と俳句甲子園のシステムにお腹一杯になってしまいましたので、
そっとテレビを消しました。
どこが優勝したのかは知りませんが、ともかく「おめでとう」の言葉を贈ります。
それにしても、メガネ率の高い戦いでした。


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