生物形状

投稿日:2014/05/14
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人の手というのは、見れば見るほど不思議な物です。
それが当たり前な場合、そういうもんだとあまり着目はしませんが、
改めて見るとそういったものが色々あるように思います。
さて「バイオミメティクス」という言葉があります。
新聞に書いてあったので知っただけですが、
生き物の形状や機能を製品開発に生かすことなんだそうです。
例えば500系新幹線の先頭の形状。
これはカワセミのくちばしをまねたのだそうです。
空気抵抗を減らし、騒音と電力使用量が低減できるんだとか。
他にもハスやゼンマイ、蚊なんかは、
気付かぬ内に皮膚を刺し血を吸う形状を参考に、
痛くない注射針の研究に役立っているんだそうです。
確かに、蚊に刺されるみたいに注射ができるのであれば、
これは注射嫌いとしては非常に助かります。
きっと他にも色々と生き物の何かをまねて技術開発をしていると思いますが、
私としては「肉球」に着目する事を提言したいですね。
今、肉球は玩具的なものでしか活用されていません。
ガチャガチャの商品であったり、スタンプであったり。
しかしながらあの肉球は決して「面白味」や「癒し」だけの存在ではありません。
肉球の本来の役割としては足音を消したり、クッション性を活かして
高い所からの下りた時の衝撃を和らげたり、滑り止めになったりと、
見た目とは裏腹にきちんとした仕事をしています。
私としては肉球の仕事っぷりを是非、仕事用の靴に生かしてほしいです。
カツカツ歩く時に鳴るのも肉球効果で消音され、
時には走ったり駈け上ったり、様々なシーンでも肉球で衝撃を和らげ、
更に滑り止め効果で雨の日でも安心です。
そして何より履き心地が良さそうです。
どのように生かすのかは技術者の腕の見せ所だと思いますが、
足跡は肉球にならないようにだけ、気を付けて頂けたら幸いです。


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