抑止力員

投稿日:2014/05/01
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先日、セルフのうどん屋へ行きました。
休日のお昼頃ということもあり、
店内にはたくさんの人が列を作っていました。
店員さんは総動員で、
うどんを打ち、茹で、天ぷらを揚げ、
おにぎりを作り、会計に勤しんでいました。
客はまず何うどんか、どのサイズかを選び、
うどんを受け取った後は、天ぷらやおにぎりを取り、
お会計と言う運びになります。
列をなす人は家族連れや友人同士、一人客など様々でありますが、
一様に皆、天ぷらをガンガン取っていくのです。
そしてまた、身体が大きい人は身体の大きさに合わせて、
発注するうどんのサイズも「大」が多く、
その上でちくわ天を2個取ったり、違う種類を3つばかり取ったり、
老いも若きも天ぷら天国のようになっていました。
さらにお会計手前ではおでんの販売もあり、
ここでもまた無表情に牛すじを3本程取るおばさんや、
何故か鬼の形相で大根を2つケンカ腰みたいに取るおじさんもいました。
この時点で「皆、よう食べるんやなぁ・・」と私の食欲メーターは極度に下がり、
発注したぶっかけうどん(冷)の他に天ぷらを取ったり、
おでんを取ったりする気持ちは萎えてしまっていました。
うどんの本場、香川県へ行った際には別段そんなことを思いもしなかったのですが、
そこのうどん屋さんでは何故か「これ以上食べると太るような気がする」という、
何の根拠もない思いが私の本能に訴えかけていました。
それは天ぷらをガンガン取る客や、うどんを2種類食べる学生などを見ただけでなく、
うどんを打ち、茹で、天ぷらを揚げ、おにぎりを作り、ひたすら店舗運営に勤しむ店員さんが、
大体太っていた、というのが大きく起因しているように思いました。
「うどんを毎日食べた結果」という訳ではないんでしょうが、
そんな気がして仕方ないという感じでした。
ただ、一所懸命作っているうどんや天ぷらの類は細い人が作るものより美味しそうに見え、
老いも若きもたくさん注文してしまうのにはそういったカラクリがあるのかもしれません。
食べた冷たいぶっかけうどんは、夏の匂いがしました。


カテゴリ:グルメ