出雲大社

投稿日:2013/06/01
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今年は出雲大社と伊勢神宮で式年遷宮が行われるので、
それぞれの地元では、遷宮効果で観光客を呼び込む為に
盛り上がっているらしいです。
当然、地元の伊勢神宮の方が馴染みがあるのですが、
ココで取り上げてメリットがあるかないかで言われると、
「ない」と言わざるを得ませんので今回は出雲大社の話です。
記憶にある限りですが、出雲大社へは数年前に一回だけお参りに行きました。
当然ながら参拝後に「出雲そば」を手繰り、
鬼太郎などと写真を撮りつつ蟹でもほじろうかとの観光コースです。
日本海沿いの道は、何回かに分けて島根から新潟まで走りましたが、
ほとんどが想像以上に田舎風景ですが、出雲もそんな感じでした。
さて出雲大社に到着しました。
建物は立派で、雰囲気も良く、
流石「るるぶ」か「まっぷる」かで表紙を飾るだけの事はあります。
「ザ・テレビジョン」ならば、
年末年始号を飾るジャニーズのグループと言った位置づけでしょう。
ここでのイベントは大しめ縄に賽銭を器用に入れるというものです。
本来はやってはいけないようですが、
なぜかしら「うまく入ると願いが叶う」といった話が流れ、
私が行った時にも結構な数のお金がしめ縄に刺さっていました。
やり方としてはしめ縄の下に立ち、
賽銭を垂直に放り投げ、しめ縄の下の部分に刺さるように入れるといったものです。
ですので、どのあたりに入れるかも重要なポイントとなります。
結構な数のお金がひしめき合っているので、
例え垂直投げがうまくいっても、先客によって阻まれることがあります。
そして願いが叶うには「1回で成功」といった難問があります。
出雲の神さんがそんなんで選別するとは到底思えませんが、
そう言われると1回で成功したくなるのが男と言うものです。
しめ縄の下に立ち、イメトレをした上で投げました。
5円玉は無回転でしめ縄に吸い込まれ、「スポ」といった感じで入って行きました。
「成功だ!」と思った瞬間に、はなから入っていたいくつかの賽銭が衝撃で
ジャラジャラ落ちてきました。
私の周りにいた何人かの観光客からの強い視線を感じながら途方に暮れました。
とりあえず落としたお金を拾い集め、賽銭箱に入れて鈴を鳴らしお参りしました。
周りの人は「他人を蹴落としてお参りしてやがる・・・」と言った、
無言の何かをぶつけてきますが、素知らぬ顔で出雲大社を後にしました。
その後、出雲そばを素知らぬ顔で食べましたが蕎麦に1本髪の毛が入っていました。
いつもなら文句を言うところですが、出雲大社のバチだと思い黙っておきました。
それから特に可もなく不可もない日々を送っています。


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