臨時千秋

投稿日:2011/04/25


ラジオから懐かしい歌が流れてくるとつい大声で熱唱します。
歌は好きですが、歌うのはだいたいこのくらいです。
学生時代と違ってカラオケに行く事がなくなりました。この歳になると、連れてかれてスナックで歌うという形が多いのですが、それでも知っている人たちの前で、というのが大前提です。
忘年会で二次会にスナックに連れていかれました。その店の女の子はみんな日本に来たばかりの中国の方でした。会話もままならず、歌うしか場が持たない状況でした。歌い出すと「フワッフワッ」と彼女らが掛け声をかけてくれました。その掛け声が思いのほか流暢で笑えました。
毎晩何を練習しているのでしょうか。
カラオケボックスに行っていた頃に、毎回湧き上がっていた疑問がありました。
コンパにカラオケは必要なのか?初対面同士で繰り広げる歌合戦で得るものは一体何なのか?と。

「ちょっと酔っちゃったみたい・・」と目当ての男の子に寄りかかる女の子A。
そのAがひとたび、出番となった途端に得意のビジュアル系の歌をビジュアル系風で歌う。
あまりのAの豹変ぶりに周りの女の子たちもどうリアクションしたら良いか分からない様子。
彼女らは仕方なく「歌うまいよね」と、ビジュアル系になるだけ触れない体で言ったりしている。すると「そうかな!」とちょっと誇らしげな感じのA。さらに周りの人たちを迷わせる結果となる。
Aが何をアピールしていたのか、未だにさっぱり分かりません。
ひょっとすると、あのコンパ時のカラオケにAはひと時の小さな一体感を求めにきていたのかもしれません。
アナタも経験ありませんか?
『男性グループのリーダーが歌いあげる全く上手くない「GLAY」+歌い終わりのどや顔+子分が褒めるシーン』
『普段は全然違うのに歌う時だけ声が変わる千秋みたいな彼女+どういう風に受け止めていいか分からない男性たちの顔』などを。
そんな思いまでしてカラオケに行く意味があるのでしょうか。
己の不必要な情報を垂れ流すだけだと思います、おそらく。
唯一のメリットは『今日ここで出会えた僕たち私たちは、同じ試練を乗り越えて、ここまでひとつになれました。』と錯覚する位のモンでしょう。
それらが人生における次へのステップとなるのでしょうか。
せいぜい「フワッフワッ」の練習にはげんで下さいませ。







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