同波感覚

投稿日:2011/02/08


奇妙な一体感を感じるときがある。出会い頭にその人を避けようとすると、その人も同じ方向へ。「あっすいません」「あっすいません」と ヒョコヒョコ5回ほど、その同じ方向へ行くダンスを繰り返して最後やっとすれ違うことができた時、お互いに照れると同時に「何か一緒にした感=シンクロ感」を感じてしまう。
又ある時はジェットコースターを乗った後、各々降りその場を後にする時に、ふとコースターの乗客にシンクロ感を感じてしまうことがある。
定食屋でカキフライ定食を頼んで待っていると後から来たおじさんがカキフライを頼んで又々シンクロ感。
この間クロマニヨンズのライブに行った。この人達のライブは体験した中で一番体力を必要とするライブだ。最初の曲で会場の人たちのテンションは一気に上がり、みな思い思いにリズムを取り、踊り、叫んでいる。
そんな中で、ステージ前に一際目立つ不思議な弾けた人たちがいた。ひとつネジが飛んだように周りに渾身の力で突進し、「うぉー」と言う雄たけびを上げ踊り狂う。その人たち(8〜10人)の周りは、人で埋め尽くされた会場のステージ前なのに空間ができていた。そしてあらん限りの弾け具合を見せ、曲が終わると「グッジョブ」と、その面々はアメリカンな感じで拳と拳を突き合わせ互いの健闘ぶりを讃えあっているのだ。しかもおそらくは初対面同士で。
何故だ?
分からないものは経験すべきと次の曲の時その輪の中へ突進していった。そしたら後ろにいた女の子に「ほんといい加減にしてほしい」という言葉とともに背中にグーでパンチをもらい、曲が終わってもさっきのように「グッジョブ」と讃えあうこともなかった。
何故だ?
あちこちに(特に背中)痛手を負って帰ってきただけだった。ライブが終わり、帰ろうとすると後ろにいた女の子にメンチを切られた。彼らとのシンクロ感は簡単には味わえないもので、でも別に味あわなくてもいいものだと悟ったのだった。







三重の求人はFirstBase
カテゴリ:出会い