奇跡復活

投稿日:2011/12/30
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五つか六つ上の従兄弟がいます。
仮に名を孝司としましょう。
孝司は小さい頃、従兄弟連中のリーダー的存在でした。
親達は孝司を「オイ!校長先生!」と呼んでは、まとめ役として利用していました。
私達は「孝司兄ちゃん孝司兄ちゃん」と慕い、彼が指示する遊びに興じていました。
『ドカベンごっこ』では彼は山田で、私は殿馬でした。
『ゴレンジャーごっこ』では彼は赤レンジャーで、私は黄レンジャーでした。
そんな孝司が「孝司兄ちゃん」や「校長先生」から「孝司」に呼び名が変わる出来事が二つ勃発しました。

?ある正月。二階の自分の部屋で勉強していた孝司が、階段の下で遊んでいた我々を無視して、台所の母親の元へ半泣きでやってきました。
母親と叔母(私の母親)とヒソヒソと言葉を交わした後、三人で連れ添い二階へ。
何事かと聞くと、『ポコチンの先がズボンのチャックに引っ掛かり、進退窮まり泣きついた』との事。

??の翌年の正月。弟と遊んでいた時、はしゃいでオナラをした拍子に一緒に実も出したそうです。
ソレだけならよくある話ですが、その後、
→風呂場の前にパンツを脱ぎっぱなし
→パンツのウンチに、冷蔵庫から盗み食いしたコーンが大量に紛れ込んでいるのを家族に発見される
→弟にオヤツをやるからと口止めするも、従兄弟にバレたら、正月早々家出

そんな孝司が癌にかかり、闘病・入院生活の末、奇跡の復活を遂げました。
『よかったなあ』と言うと『天然パーマになって嬉しい』と返されました。
孝司がかかった癌はリアルに睾丸癌でした。
治ってよかったです。


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