挑戦精神

投稿日:2011/12/26


昔、カレーのCoCo壱番屋で「1300グラムのカレーを30分以内に食べきれば無料」というのをやっていました。
普通サイズが300グラムですので4倍強の量でクリアになるのです。
ただし300グラムというのは、白米だけの重さです。カレーライスはカレーソース+白米ですから、白米の量が増えれば当然カレーソースの量も増えます。
1300グラムのカレーというのは、1300グラムの白米とその白米に見合うだけのカレーソースを指すのです。
半端な量ではありませんが、達成者は無料になるだけでは無く、店の壁に写真を貼ってもらえるという特典も受けられました。
ルールでは達成者はその達成した店舗では、二回目の挑戦する事は出来ません。
噂では各店舗を渡り歩き、次々と写真を貼られている猛者もいると言われていました。
私も挑戦しました。
ハングリー精神を味方に付ける為に、あえて無一文で挑みました。
30分以内に食べ切れなくても罰金はありません。が代金は当然発生します。
その金を持たない事で、更なるパワーアップを図る作戦です。
目の前にこんもりと盛られたカレーが置かれました。行った事はありませんがエベレストかマッキンリーのようです。登頂前の植村直巳もきっと私と同じ心境だった事でしょう。
ストップウォッチを手にした店員が私に合図をして、挑戦がスタートしました。
ご飯もカレーも熱々すぎて沢山口に含むのは不可能です。フーフー息をかけて冷まそうとする間にも、刻々と時間は進みます。
壁の時計が見えにくいので店員に腕時計を借り、皿の横に置いて見ながら食べる戦法を取る事にしました。
流れ落ちる汗をシャツで拭います。
食べつづけてますと、腕時計が早々にラスト1分となりました。
時の過ぎるのがあまりに早いのに心底ビビりました。まだ半分以上も残っているのです。
焦った私は、仕方なく皿を両手で持ち口を大きく開いて皿に付けました。
そしてそのまま優勝した力士が酒を呑む作法でカレーをゴクゴクと飲み込みました。
どれだけの間呑んでたのかは解りませんが、とにかく完食はしたのです。
問題は時間だけでした。
店員がストップウォッチを止めて「クリアです!タイムは14分16秒!」と言いました。
どうやら汗を拭いた拍子に、腕時計がパタリと倒れたらしいのです。
それに気付かぬまま焦って丸呑みし驚異的なタイムを叩きだてしまいました。
写真は火傷した口をアップで撮ってもらいました。
以来、二度と挑戦してません。
カテゴリ:グルメ